2023.2.19(一昨日と昨日の日記)

また日記をさぼってしまった。一回穴空けちゃうとだめね。まあいいかになってしまう。昨日の日付で書いちゃおうかと思ったけどそれはそれで面倒になるのでやめておこう。

一昨日の日記になるのだけど、セッションに行ってきた。まあ大学の頃だったらコンプレックス爆発になっていただろう、フュージョン系(いまはそうは言わないのだろうけど、ある意図を込めてそう言おう)のミュージシャンばっかり集まる場だ。そういうところには初めて行った。

結論からいうと、予想通りつまらなかった。もともと、「その場でコード進行とリズムを決めて実験する」みたいなイメージを聞かされていたので楽しみにはしていたのだが、蓋を開けてみれば常連の人がJust The Two Of UsだのChickenだのの手慣れた曲をやっているだけのセッションだった。
ホストの最初の演奏を見ただけでこの企画がどういう人たちと、どういうことをやるのかだいたいわかってしまって、そこから最後まであーあ、となってしまった。

なんだろうねえ…あんまり詳細に書くとひがみっぽくなりそうなので、ほどほどにしておくことにしたいが。まあ、どういう音楽観でやってたらこういう演奏をよしとしてしまうかというのが手にとるように想像できた。アンサンブルは全員バラバラで成立していないし、グルーヴは当然のようになく(それぞれがいい感じのフレーズを入れまくっているだけ)、ただソロを回してそれぞれがアピールして終わり、という。演奏を良くしようみたいな意図を感じないし、あったとしてもそれを実現するセンスがない。終わった後にどういう会話をするのかも想像がつく。大方機材の話とかだろう。彼らは黒人音楽のフォーマットは借りているけれど、本質的にどうやったらあの感じが出せるのかとかにはまるで興味がないのだ。べつに悪い人たちではないし、「優しい」けど、そういうところが聞こえていない以上話が合うわけもない。

全然くどくど書いているな。まあ、多少のひがみがないでもないよ。それは。普通に理論わからんし、テクニックもないし。でも、行く前に想像したほど悔しいとかムカつくとかとも思わなくて、「ああ、そういう感じなんだな」としか感じなかった。テクニックもあって、しかもなにかおお、と思わせるものがあったら文句なく「負けた!」と書くけど、全然何も感じないんだもん。というか、あえて言うけど、レベル低くないか。やっていることのレベルが。テレビゲームで技を競い合っているのと何が違うのか。いや、テレビゲームにだって高度な読み合いとか、流れの構築みたいなものがあるのだろうから、そんな喩えをしたら失礼だな。ただ自分の技を見せあっているだけではゲームは成立しない。

千葉雅也氏が「低いプライドが高い」と言っていて、思わず膝を打ったものだが、その表現を借りるなら「低いレベルが高い」といったところだろう。ほんとに低いところで技術を競い合っている。さぞ低いプライドが高いことだろうとも思う。そこは連動しているように感じる。

まあ飽きたのでこのへんにしよう。

そのあと友人に付き合って近所のDJバーに行った。店の雰囲気は良かったものの、これもまったくつまらなくて、一時間くらいで出てしまった。ジャズとかをDJらしく効果音をかぶせたりしながら流すのだが、その選曲からひしひしとこいつがどういう聴き方をしているかが伝わってくる。「いい感じのvibe」以上の認識がまるでなさそうな感じ。一曲だけ、Cantalupe Womanがかかって、それは良かったのだが、それにしたって変なループ編集がかかっていて(ループがだめ、というのではなく、変なのだ)その原曲が入ってるアルバムそのまんま流した方がまだしもダンサブルでいいんじゃないの、という域を超えない。

で、最後は友人が最近行きつけにしたバーに行った。ここが一番いい音楽を流していた。セッション三時間、DJ一時間と聴いてきて、結局ミュージックチャージも取らずにマスターがセンスの良い選曲を一人でやってくれる店が一番よかった、というので、なんだか肩の力が脱ける思いがした。なんだったんだよ、あの四時間は。帰ったら三時。なんとか風呂に入って寝た。

翌朝。ここでようやく昨日だ。昨日についてはあんまり書くことがない。昼飯にもやしと卵と油揚げを塩胡椒とみりんと昆布つゆで適当に味付けして炒めて食べた。うまかった。夜は近所のラーメン屋のまぜそばを食べた。これでその店のラーメンメニューはほぼコンプリートしたので、今後無理していくことはなくなった。それ以外の時間はずっと寝るかスマホを見るかしていた。夜更かしは結局翌日をこういうことにするので、タイムパフォーマンスが悪い(これで検索してきたわけわからん「生産性向上」みたいなアカウントがいいねしてくるんだろうな)が、たまにする分にはいいかもしれない。

あ、そういえばNetflixで「トレバー・ノアのお願いだから」を観た。どんな邦題?と思うがこれは面白かったし、カッコ良かった。トレバー・ノアがでっっかいホールで大観衆を前に一時間しゃべり通すだけなんだけど、これがもう…ひとりでしゃべり続けるだけで一時間持たせるって何?

そろそろ家を出なければならない。レッチリのライブだから。チケットも発券してない。大丈夫だよね?


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