2024.9.7(感じ悪)

 セッションに行ってきた。なんかほんと期待はしてなかったんだけど案外トーンというところではでかい真空管アンプでどれだけいま出したいものが出せてるかということがわかったし、出てる時はちゃんと客が沸いてるしで得るものがあった気がする。つうか、俺には中央線界隈に認められたいという欲求がいまだにあったようで、しかしそれは一旦ここでオチをつけられたのではないか、と思ったのだった。ここまでやってきて、なんでわからんねん、と思ってたのだ。昨日は今できることはある程度できたし、それが人をそれなりに沸かせるレベルにまできている(バンドにしても何にしても真面目にやったあれではないが)というのがわかったのは収穫だった。

 でももちろん自分のやりたいことができたわけではない。ていうかそんな何もできてないのに、これでいいんだ?というのが思ったことでもある。先輩がよく「当たり前を上げるんだよ」と言っていたのを思い出す。やりたいことの半分もできてるわけですらないのに、なんなら上手く弾けてすらないのに、周りは勝手に驚く。上手くなるってのはそういうことなんだろう。

 まあしかし、もともとホストのベースの人に久しぶりに会いに行くつもりで行ったんだけど、最後には説教されてしまった。「お前はもっと自分を大事にしろ」「もっと中央線に来い。自分のプレゼンスを考えた方がいい」…いい人だし、その界隈じゃ自分の口うるさいおじいちゃんみたいな感じでずっと可愛がってくれた人だから、「そんなのくだらないです、ブルースやるイコール中央線で演奏するってことじゃないですよ」という身もふたもない反論もできなかった。要は寂しいのだろうと思ったから。

 まあこうやって書いてんのが自慢みたいにも見えるかもしんないけど、これはこれで悩ましいので書いて整理しようとしている。

 まあ本当に飲みに行くつもりでたまに行くぶんにはいいのかもしれない。悪影響も少なからずあるから最小限にはしたいが…。正直昨日はまあまあ楽しかった、けどそれは何もしようとしてないからだったろう。

 人に嫌われることを極端に恐れるのに、あえて人に嫌われるようなことを言ってしまうところがある。昨日はドラムの人に「今日僕おだやかでしょう?何にも期待してないからですよ」とか言ってしまった。なんか何でそんなことを言ったのか自分でもわかんなくなって、普通にめっちゃ謝った。「いや、ホストがとかそういうことじゃないんですよ…すいません…」でもこれはかえってその人を傷つけたかもしれない。「まあ、じゃなきゃ来れないよねー」と返された、ということは、自分もそっち側ですよ、と解釈したということだ。それを、「いや、気悪くしないでください、すいません」ということで、もう俺は線を引いてしまったのだ。俺とあなた(がた)は違うけど、と。こう書いてしまうとほんと感じ悪い奴だな。

 なんでああいうことを口走ったのかを考えている。期待してないなら言わなきゃいいのだ。じゃあ期待してるかというとそんなこともない。捨て台詞を言って気持ちよくなりたかったのか…。まあそれが一番近いか。

 まあ、都合いいけど、それも含めてタイミングだとは思っている。セッションに何か向上を求めて行っていた自分との決別。

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