2024.9.21(9割のホッピー)

 下北沢に来ている。なんか、あんまり良いことが起きない。結構高かったレコードも含めて19枚売りに出したらトータルで10000円だったし(まあそんなもんかとも思うけど)、ブラブラ歩いてたら自転車乗ったオシャレなおっさんに舌打ちされるし(もちろん振り向いて舌打ちを返したが、怒鳴りつけてやればよかったとすら思った)珉亭は、これはいつものことだが激混みで、順番待ちの紙がA4一枚いっぱいになっていた。なんもかんもしょうがないのである喫茶店に入る。なんか内心ではしょげてるみたいで、席どこ座っていいかな、とことさらにキョロキョロしてしまい、愛想のないおばさんに「どちらでもどうぞ」とはきすてるように言われてしまった。「煙が出ていかないので、窓開けますね、すみません」というのが「ゴキブリが…」に聞こえ、「ゴ…え? ああ」と口走ってしまい怪訝な顔をされた。下北沢に一人できて、「今日は良かったなあ!」って思うことあんまりない気がする。それも薄々知っているんだけど、ギターとレコード売っちゃおうという目的に沿った土地が近場だと下北沢しかなくて、まあいいかと来たらこのざまだ。

 少し前に自分のエゴ、自我について色々考えてて、少しそれを抑えるというか無視できるようになってきたような気がしていたんだけど気づいたら戻っていた。またThreadsでぼやきまくる日々に逆戻り。本当に十日間の瞑想合宿でも行ってしまえばよかったと振り返る。まあ投薬を受けている間は断られると聞いているのでもうどうしようもない。

 おれはどこかで他人より自分が優れていると無根拠に感じていて…まあプライドが高いわけだけど、それを傷つけられるとかなりカチンと来てしまう。昔ほどではないがそういうことはいまだによくあって、何だよーてめえはよー人にそんな言えることなのかよーおめえはどうなんだよーとなってしまう。過剰に人の顔色を気にしている、というか見えてしまう。あ、こいつ俺のこと少し舐めてるな、とか。こういうとき、じゃあ俺が屈強でおしゃれしてたら舐められなかったのかな、いかにも「音楽やってます」という装いをしていたらこういう「お客さん」な対応を受けないのかなとか思ったりもするが、そう考えて実践したところで魂のステージは(比喩ですよ)上がらないだろう。成金がいかにも金を叩いてますという格好をするのと同じだ。なったとて、そこから降りられなくなるだけ。

 結局自分の内心というのを(日記にこんだけ書いてること自体がそうなんだけど)衆目に晒さずにはいられず、しかし同時にその内心を値踏みされることに対して異常に傷つきやすいということが問題なのだろう。しかしそこをひた隠しにしたところで修正の機会を失ったままになるだけであって、俺の精神状態が本当に凪になるわけではない。こうやって絶えず修正しようとすることが重要なのだといいたいがそれに他人を付き合わせるのは勝手な話だ。

 で、帰ってきた。こないだセッションで一緒になったおじさんに突然誘われて飲んでいた。話が通じてるような、そうでもないような、ではあったけどえらく気に入ってくれていて楽しくはあった。ふつうに生きてたら絶対に降りないような駅の飲み屋とかで飲んで満足。でも中9割ホッピー1割みたいなホッピーを2杯も飲んだんで結構ダウン。ぱたり。そんな感じで、彼女がくるのを寝ながら待つ。

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