見出し画像

2023.2.27(MonoNeon)

昨日のライブ。

見返すと、まあこのバンドとしては悪くない演奏なんじゃないかという気持ちも湧いてくる。自分のギターはブルースというよりはジミー・ペイジがかっているような気もするが。

でもこの方向でやっていってもこれ以上のものはないだろうなという実感がある。表現として頭打ちになっていて、これ以上どうにかするには「うまいねー」といううまさに走らざるを得ない。自虐的にいうならば演芸の世界であって、ブルースの表現にはいたらない。グルーヴにしてもこの先に行けるような気はあんまりしていない。ただ、演奏はさておきグループとしては居心地がいいし、楽しいとも思うので、自分が次のステップに行って考えが変わるまでは続ける気持ちではいる。

さて。

なんかもう家にいると疲れ切ってしまってあんまりやるべきことができない。あまり精神的に落ち込んでいるわけではないが、細かいところで消耗している。それか単に体力がないのか。いずれにしろそろそろ筋トレでもした方がいい。きょうは夜までそういう感じだった。

で、MonoNeon。ブルーノート東京で来日公演があったので観てきた。ブルーノートという箱にはあまり音響的にいい印象がなかったし(まえにロベン・フォードを観たときは分離ばかりが不自然によくて音圧がなく、あまり感心しなかった)MonoNeonじたいも好きではあるけど曲はそんなに知らない、ぐらいだったのだけど、後輩二人に声をかけたら行こうということになったそういうノリで観に行けて良かった。素晴らしかった。モダンだが、有無を言わさないグルーヴ。かっこいいフレーズ、圧倒的なソロ…自分が現代のベース・ヒーローとしてもう一人思い浮かぶのはThundercatなんだけど、Thundercatのライブより良かったかもしれない。好きというところだとThundercatだが、なにしろファンキーさがかなり違う。ドラマーの功績もでかいのだろう、ステージネームの「FunkMaster」に恥じない凄まじい演奏だった。

いやー…自分は音楽ライターにはなれないね。あんまりすごいので、終わってもコメントが「やばい」しか出てこなかった。いまも出てこない。

音響にしても予想外によかった。スピーカーがなんか上にあって?という感じなのは相変わらずだが、そもそもアンプの時点で相当な低音が出ていたようで、前に感じた貧弱さはほぼ感じなかった。ツイートを検索するとブルーノートで見たライブの中でも一番音がデカかったというひともあり、バンドの意向が反映されたのかなという気がする。キックにしても日本で見るライブとしては珍しく(他の国で見たことってあんまりないけど)腹に響くローが出ていたように思う。サブウーファーとかあったらもっとすごいんだろうか。なんにせよ低音あってのグルーヴだなというのがよくわかった。強烈なものがあった。方向性は違えど俺も強烈なものをやりたい。

あしたは出社なんだけど、友人と二人で「こんなもの見ちゃったらどんな気持ちで仕事に戻ればいいのかわからない」と言い合った。それで二人で三軒茶屋のYouTubeを流している雑なバー(80s洋楽が流れていたかと思えば中島みゆき、斉藤和義、Dragon Ash、ミッシェルガンエレファントが流れるという謎選曲)でモスコミュールを二杯飲んだ。それも結構楽しかった。あんまり良質な感じの店だとその時のテンションを持ち込めないような気がしていたので。80sの異様にアッパーな曲が流れる中で世界中のダンサーが代わる代わる思い思いのダンスをしていくという映像がかなり笑えたので、Shazamしておけばよかった。ポテトサラダが200円なのに妙にうまかった。マッチの火の付け方を教えたり、「やばかったねえ…」「やばかったですね…」という会話をしたりして、ちょうどいいとこで出た。

いい一日になった。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?