2023.11.8(FAT)

またしても体重が増えた。なんと99kg! もうそんなの100㎏みたいなもんじゃん。いくら身長があるっていってもBMI値はとっくに肥満を指しているし、鏡や写真を見ても歴然と「太っている」。あきらかに体の不調も増えてきている。たくさん歩くと足が痛いとか、睡眠の質が悪いとか。

どうしようかと考えてとりあえず酒をやめてみることにした。こういうのを思い付きで始めてもあまり成功しないのはわかっているが、最近禁煙もどうにかこうにか続いているし、その流れで行けるのではないかという目算。昨日もかなりタバコを吸いたくなったのだが酒を飲むことで耐えた。次はどこへ行けばいいのか?そういう合法の薬物に頼らずに気分をあれする方法はないだろうか(違法の薬物に頼ろうということではない)。

ビートルズの"新曲"が出た。「Now And Then」。一介のビートルズファンとして感慨がないといえば無論うそになるのだが、100%素直には受け取れないのが自分の性というか、オタクたる所以だなと思う。

ジョンのデモテープと聴き比べるまでもなく、今回の音源はものすごく「ポール」の存在を感じる出来だ。「I don't wanna lose you~」のブリッジ部のカットもしばしば取りざたされているけれど、たしかにあれはビートルズというよりは(未完成感も含め)あまりにジョン・レノン的だし、あそこの歌詞を補完してポールが歌っても違和感がある箇所だろう。ソロ期のジョンのともすればか細い歌声ありきのメロディというか。だからカットするのはしょうがないと思う。ビートルズとしての「共作」者であるポールの判断でしょう。

ま、しかし、平均的なジョン・レノンファン(こういう分け方もナンセンスではあるが)は「やっぱりブリッジのあるデモテープのほうがいいよね」みたいなことを絶対に一回は言うんじゃないですかね(俺の父もわざわざメッセンジャーで言ってきた)。レノン・ファンは彼のちょっと形式からはみ出すようなセンスを好むので、ポールの完璧主義的な曲作りに対しては「もちろんいいんだけどねえ…」という態度を一回はとるものだ……いや、真に受けないでください。

「Real Love」「Free As A Bird」の時もそうだったのだろうが、今回のは特に、ジョンの声がよみがえった! と喜ぶよりも、残されたビートル、というか、ほとんどポール、の情念に思いを馳せながら聴くものだなあと感じる。
二度とは現れない親友を何十年も前に喪った老人が、人生最後にビートルズとしてその盟友の曲に向き合うのだ。いくらなんでも…さびしすぎる、と思う。上の段落では文句っぽいことも言ったけれども、そんな評価の俎上にのせるような曲ではない。ごくパーソナルなものだ。

といいながら蛇足だけど、ポールのスライド・ギターソロ。何十年も前の「Drive My Car」の録音から技術的にはほとんどうまくなっていない。ただその上手くないニュアンスが絶妙にビートルズっぽい。あと、慣れないスライドをやるほどに彼は「Free As A Bird」で聴いたジョージの演奏のすごさを想ったりしたんじゃないか? なんてことも思ったりする。
(ポールははじめ、「ビートルズっぽくない」とスライドを入れることに反対していたが、ジョージのプレイを聴いたとたん何も言わなくなった、とどこかで聞いたことがある)

「Free As A Bird」といえば、改めて聴き返すとジョンのボーカルの処理がかなり変だ。当時の技術では分離がうまくいかなかったのもあるだろうが、そもそもビートルズの曲として出すにはかなりデモっぽい歌い方なので、それならレスリーか何かを通してしまえというジェフ・リンの判断だったではという気がする。つまり「Tomorrow Never Knows」とかみたいに…。ジョンはビートルズ時代、自分の声が嫌いで、中期からずいぶん加工する方法を試したとかって有名な話だから、「当時のジョンならそうする」と考えたのではないか。まして「死後によみがえって歌う」なんて、いかにもジョンが悪ノリしそうな…ここまでくると、空想にもほどがあるのでこの辺にしとこう。

何しろ一週間書いてないから書くことはいくらでもありますね。

6700円でアコースティックギターを購入した。春日楽器のF-80というモデル。アコギを手にするのはこれが初めてではなくて、昔Morrisのドレッドノートサイズのを持っていた(野毛の古道具屋で4000円)が友人が引っ越しの手伝いをしてくれた時にお礼にあげた。そのあとRecording Kingのパーラーサイズのを使っていたがおもちゃみたいな音で(新品で12000くらいはしたんだけどね)、これまた友人に貸してしまった。

で、今回のF-80。胴のやや薄い小ぶりなサイズで弾きやすいし、音量が出すぎないので家でも弾ける。なおかつ手持ちのエレキ用(ちょっと大きめのもの)にぎりぎり入れて持ち運べる。全体的にちょうどよかった。

音はというと、まあわりと、普通? 中の上? かな。少なくともRecording Kingのよりははるかにいい。上も下もそれなりに倍音出てるし、コントロールもどうやらできそうだから、必要十分だ。それに弾いてたらだんだん良くなってきた気がする。ギターの鳴らし方の勉強になりそうで、買ってよかった。

あと、オールドスクールなブルースの奏法、つまりサムピックを使う弾き方、も、フェンダーとかのエレキでやるより納得感がある。っていうか逆に、アコギでフラットピック使ってブルースを弾くのがかなり不合理な感じがしてくる。太い弦にピックが負けるからパワーも出ないし、できることの幅が狭い。言ってみればベースをピック弾きするような感じでしっくりこない。指でもいいっちゃいいのだけど、やっぱり音量を出すのが大変だし、すぐ痛くなるし。普通に弾き語りとかする時は関係なくて、ブルースをやるときの話。

普通に太めの弦を張ってやや弦高が高いようなアコギを使ってみると、昔の人の弾き方はそれに合わせて開発したものだということが何となくわかってくる。サム/フィンガーピックの使用もそうだし、カポの使用もそう。ランプ(ブルースの低音バッキング)にしても、FとかGでずっとカポなしで押弦してなんて疲れちゃってやってられない。

ヒューバート・サムリンは、最近の子はギターのことをよく知ってるからカポなんか使わないよねなんて90かゼロ年代に言っていたけど、そりゃエレキ以降の話じゃないかと思う。アコギでB.B.Kingみたいに弾こうって、あんま思わないもん。正直…。

ふと気になって、イングヴェイ・マルムスティーンの体重を調べてみた。なんと190㎝・85㎏!! 衝撃だ。たしかに最近痩せているなと思ってはいたが、一時期は「豚貴族」とまで呼ばれた彼より俺のほうが全然太っているのか…。ていうか、マジで俺より7㎝背が高くて、14㎏軽いって。いつのまにそんなに痩せてたんだ?俺が太りすぎただけか?これはかなり、ことだ。

3連休でいろいろやったのでそれについても書こうと思ったのだがあれこれ書いてたらずいぶん字数がいってしまったので、いったん切る。

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