2024.9.23(天高く馬肥ゆる秋)

 コインランドリーに向かおうと外に出ると涼しくって、空が高くて、二日酔いぎみで低かったテンションがいきなり上がってしまった。遅めの昼食にしようと、引っ越してから一回しか行ったことのないピザ屋にむかった。安くはないがちゃんと窯で焼いていておいしい。ビールと前菜までテンションに任せて頼んだので3000円にまでなってしまったが…。で、洗濯の終わった服を乾燥機に突っ込んで喫茶店に来る。外で煙草を吸いながら日記を書き始めた。

 気分がいいんで、といっても眠いが……いつものぼやきを書く気分ではない。そうなると書くことがなかったりするんでそのうち書くかもしれないけど。コーヒーゼリーオレ。たぶんちゃんとコーヒーから作ってあるやつ。洗濯物を引きあげて帰りたいからあと25分は滞在しないといけない。スピーカーからはレイチャールズが流れてる。ありがたいねえ…。

 書くことがないのに暇つぶしに編集画面に向かったところでないものはない。しょうがないんでkindleで無料だった水木しげるの自伝を読む。のんびりした人がのんびり生きている様子がかかれていたのにいよいよ徴兵だ。窮屈どころではないがあまりに窮屈そうで気が滅入ってくる。おそるべき不合理。読んでいるだけで、こんなことになったら大変だと思えてくる。あらゆる人の頭がおかしくなっているのだ。みんながみんな若者に死んでこいというのをほとんど良かれと思って言ってたりする。それが狂気の沙汰でなくてなんであろう?

 夜。ダ・ヴィンチ・恐山の日記をまとめた本に、「一日の最後に日記を書くと一日を終えて疲れた自分のフィルターがかかった自分を書くことになるので、疲れる前の自分に失礼な気がする」みたいなことが書いてあった。なるほどね。おれは思いついたタイミングで書くから一日のまとめみたいなことにはならないんだけど、日記って普通最後に書くものという前提がそういえばあるよね。しかし多分、きちきちっと毎日23時に書くとかやってたら続いてないと思う。そのタイミングで書くことなかったら終わりだからだ。

 天高く馬肥ゆる秋、っていい慣用句だなあと今日みたいな日は思った。まさに天が高いのだ。

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