2023.5.11(A Melody At Night, By Myself)

あまりにも疲れた。最近タイトルも「疲労日」だの「疲労」だの、疲れてばっかりいる気がする。それにしても今日は疲れたし、よく働いた。昨日の夜に来た案件を午前中に調査から修正とテストまでやり、午後には別の質問の調査回答、そしたら月曜までにリリースしろというのが二件重なって、ふつう一週間くらい余裕をもってやることを半日で2つやった。それで19時。そもそも寝覚めも良くなかった。ヨガをやって気持ちよく寝ていたところ、朝4時半の緊急地震速報。文字通り飛び起きて、ドアを開けに行った。上はパジャマ、下はパンツといった状態で。めずらしく夢も見ず熟睡していたところをそんなふうに叩き起こされたので、そこからはずっと変な夢を見ていた。

まあ、それにしてもちゃんと働いたなという実感はあって、それだけは良かったような気がする。説明が全然わかんなくなって変な顔をして上司をはっきりとイラつかせたりもしたがそういうのにも慣れてきた。向こうだってイラつきたくてイラついてるわけではないわけで、申し訳なさもあるが、それとて他人事だしな、という気持ちを持つようになってきた。なんでも自分ごとにして落ち込むのも一つのやり方ではあるが大体においてあまりうまくいってこなかった。

疲れたので、三軒茶屋の長崎ちゃんぽん・皿うどんの名店に行こうと思いたった道すがら、本当にたまたま友人Iに出くわした。どうせなので少し驚かせようと「おい」とやったら思ったより動転しててちょっとすまなかった。でもなんかたまたま友人と会ったのが嬉しくて、ちゃんぽんをいそいで平らげたあと彼を追って、よく二人で行くちょっと俗な音楽バーに行った。それにしても疲れ過ぎていて二杯で帰ろうとしたが、ひょんなことからIのステージネームが決まってちょっと盛り上がり、もう一、二杯飲んだ。ハッピーアワー300円というとんでもない価格設定なのでそれだけ飲んでも千円前後。店ではマイケル・ジャクソンの往年のライブ映像が流れていた。エンターテイメントの極みというべき見事なもの。

ブルースをやっていくということについて話した。彼が自分についてわかっていること、わからないことが、少しずつ見えてきたような気もする。なんにせよブルースらしいステージネームがついたことでちょっと彼の機運もこっちに寄ってきたような気がする。いいなあ。俺ももっといかしたステージネームが欲しい。「Hoo Coochie」は知っている人にはいうまでもなく、マディ・ウォーターズの「Hoochie Coochie Man」に俺の名字をかけたものだが、なんかだじゃれみたいで(というかそのもの)いまいちいかさない。通り名みたいなもんがいい。

帰るとキース・ジャレットの「A Melody At Night, With You」のLPが届いていた。スマホのスピーカーで小さな音でかけるとなんともいえないエモさがあるのだがレコードで聴くとまるで趣味のいいレストランみたいだ。でもいいもんはいい。特にB面は静謐だ。ピアノの残響音が、まさに余韻を残して、空気に消えていく感じ。もっと音が少なければもっといいだろう。これも前にダブのライブに誘ってくれた先輩が教えてくれた。

今日はこれを聴きながら本を読んで、寝る前に10分ヨガをやって寝るつもりだ。こういうことも人の影響ではあるけれど、一緒に暮らしているときにやるのと、完全に一人のときに思いついてやるのとだと若干意味合いが変わってくる。自分が決めてなにかをやるということが、一人暮らしの前よりもできてきたような気がする。そしてそれは矢沢永吉みたいにいえばcomfortableだ。この調子でダイエットとか筋トレとかも選択していけたらいいと思う。明日はまた出社だ。そのあとは会社の人と飲み会。過剰適応しないで、自然体で居るようにしたい。

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