Threads抜き書き2024.1.22

ストーンズファンにしろ、ビートルズファンにしろ、他の似たようなバンドや、あるいは彼らのルーツを辿っていけない人が大半で、かつてはそれを怠慢、あるいは傲慢だと思っていたけれど。でもじっさい、とくにその2バンドを聴く人っていうのはストーンズがストーンズたること、ビートルズがビートルズたることを聴いているので、掘ったところであまり惹かれないのだろうな。

俺自身、ビートルズがカバーしているモータウンの原曲を聴いてもそこまでハマったことがない。それは曲は同じだけど、本質的には全然似てないからなのだと思う。

ストーンズファンがチャック・ベリーは大好きというのはままある。それはキース・リチャーズのパクり方がそこそこ堂に入っているからだろうな。しかしそこからマディとかに辿る人は多くない。マディにしても「ストーンズと共演してるから」80年代とかのそんなに良くない演奏をYouTubeとかで観てるにすぎない。ストーンズはSlim Harpoとかにも確実に影響を受けているはずだけどSlim Harpoが好きってストーンズファンは滅多にいない。Little Walterですらいない。

まあ良くも悪くも、ビートルズはビートルズの、ストーンズはストーンズの個性とか輝きを獲得していて、みんなそれを聴いているわけだよな。なぜそうなったかというと、彼ら自身が、自分たちの影響源について、表面的にしか理解できなかったからだろう。もともとは。

ビートルズを文脈の中に位置付けることはできなくはないが、本質的な彼らの「よさ」をそうやって説明することはできない、特異点として理解した方が簡単だということをこないだだいぶあったまった頭で話したんだけど、まあそういうことかな。だからといって、彼らは天才で、全てのバンドの上に立っているのだとは絶対に言いたくないけれど。

メタルの速弾きの高揚感はわかるんだけど、Matteo Mancusoみたいなのの良さ全く分からん。

ギターマガジン、ぱらぱらと流しただけでちゃんと見てないから気づかなかったんだけど、偉大なギター名盤をアンケート取る企画でトモ藤田が自分のアルバム挙げてたらしい。べつに驚きもせんけど、そんな感覚ズレた奴がバークリーで教えてて日本中のギタリスト(?)が彼の教則本読んでてってすごい状況だな。ふしぎなのは、何であんな人がアメリカで教えられるんかなってこと。

おすすめ欄読んでると気分悪くなるな。…政権批判とかはしなくてはいけないし、あれなんだけど、そもそも世界が、この国の政府は醜すぎ、直視することで削られてしまう。目をそらすこともできないが、目を逸らさないと体力が奪われる。

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