2024.1.31(愛妻家の日)

1/31。今日は「愛妻家の日」らしい(会社のエレベーターのモニタに出ていた)。2009年に「日本愛妻家協会」が1(あい)31(さい)の語呂合わせで制定したという。なんだその協会は。我こそは愛妻家というおっさんたちが集まって「今月はこんな愛妻活動をしました」とか発表しあっているのだろうか。いやいや。すぐ邪険に見るのはいけない。毎月フェミニストやメンバーの奥さんを招聘して家父長制的な関係を脱するには何を心がけるかとか勉強しているかもしれないではないか。それもそれでこわいな。そういう人が「愛妻家」と名乗ってたら。

ということで検索してみると、思いのほか金のかかったHPが出てきた。「日本愛妻家協会は、持続可能な夫婦関係はどうも世界の平和と地球環境の保全につながっていると気づいたオヤジが始めた、いたってスローな活動です。」ふうん…。「名誉会長は日本武尊(ヤマトタケルノミコト)さんです。タケルさんは世界で初めて愛妻家宣言をした人物として有名です。」などなど。うむー。まあ見てみてほしい。

「愛妻家テミル原則」という項がある。曰く。
1.やってみる 妻が喜ぶ家事ひとつ
2.出してみる 気づいた時の感謝の言葉
3.聞いてみる 世間ばなしと今日の出来事
4.捨ててみる ミエ、テレ、タテマエ、セケンテー
5.なってみる 恋した頃の触れ合う気持ち

昭和軽薄体を思わせるカタカナと字余りが気にならなくもないけれど結構実践的でいいスローガンなんじゃないのと思った。まあ、ここに「そもそも妻が家事をすべてやるのが前提じゃないか」とか、「そもそもの発想が家父長制に基づいているじゃないか」とかねじ込むのは無粋だろう。まずそういう小さなことから「テミル」ことでしか始まってゆくまい。「キャベツ畑の中で愛を叫ぶ」「日比谷公園の真ん中で妻への愛を叫ぶ」とか、うお~という感じの活動もやっている様子。なんだろう。なんかいいじゃんという気持ちになった。彼らの奥さんたちも、「家父長制を解体しましょう」と問いかけられるよりは、ちょっとしたことで夫がお礼をちゃんと言えるようになるほうが嬉しいだろう。
けっこうおもしろいな、と思った。これを批判するより先に批判するべき巨悪は無数にある。まずは夫婦間のコミュニケーションを正常にしましょう、という草の根の活動は良い気がする。なんというのかな。先日両親と話した時も思ったけれど、いい人で、ルッキズムに抵抗を示そうとしつつも実際のところ否応なく内面化している部分がある、なんていうことが普通にある。「世代だから」とあきらめるのもよくないがそこで「あなたは間違っている」とまくしたてたところで何かが良くなるわけじゃない(まあ、そのときは酔って問い詰めてしまったのだけれど)。グローバルに考え方は変わっていくけれど一人ひとりの人間はローカルだ。そしてそれぞれが徐々にアップデートしていくのだ。
まあ前向きなぬるいことを書いたけれど政治家とかの話は別ですよ。本当にね…。

Hound Dog Taylorの「Sadie」の歌詞を訳してみていた。長いがそんなに難しい英語ではない。ざっと見て意味は取れるが、何で訳すかっていうと歌詞を覚えたいからだ。俺はそういうのを覚えるのがいまいち得意じゃない。ただ反復して暗記するというのが退屈なので。

なので訳して、それをさらに英語に訳しなおしたりして覚えようとしてるわけだけど、まあそれだって二回しかやらないので覚えられるわけがない。まあこうすることによって頭の中に意味とかマップみたいなものが入って、その後の暗記もやりやすくはなるかな。

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