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2023.1.29(スマホの出力速度と長すぎる日記)

今日はパソコンに向かう時間がなさそうなので、電車に乗りながらスマホで書いている。

やっぱり不便だ。思考を出力する前のラグがもう致命的にでかい。パソコンは、考えるのと入力するのが同時に近いスピードでできるから、その勢いを借りて書くことができるんだけど、スマホだといったん考えることになる。

世界そのものがあまりにも変わっているからあまり注目されないが、パソコンのある時代とない時代とで、思考のしかたも変容しているのだろう。いや、タイプライターが出てきた時に議論されたのかな。速すぎて思考できないだろう、とか。なんかアメリカ文学で、そういう潮流があったような気もする。タイプライターの「速さ」を活かした、なんかライブ感ある文学みたいな。(理解浅…)

昼に食べた牡蠣ときのこのグラタンがめちゃくちゃおいしかった。

今日はこれだけしか書けんかった。明日書こー

いやはや、妙に充実した日曜になってしまって、日記を書く暇も結構ほんとになかった。

日は変わったけど、書いてみたらあまりにも日曜の日記だったので日曜分として載せる。


土曜の夜から友人が来ていて、酒を飲みながらいろいろ話したり、映画『Superfly』を観たりしていた。一回観たことはあるのだけど、なんでか酒の勢いで「観ようよ」と言っていた。当時の黒人向け娯楽映画みたいなもんなので、見返すことでなにか発見があるとかはなかった。でも二回目の鑑賞にも耐える作品だった。ふつうにおもしろいからね。まあ、俺の家に遊びに来たという感じがあって、わるくなかったのではと思いたい。


俺の家に泊まりに来るやつはたいがい俺より熟睡していて、平均でも十一時くらいまで寝ていくのだが、彼は珍しく早めに起きていた。宅飲みの翌朝特有のけだるい空気。『Superfly』のサントラ盤をかけながら、二人で煙草を手に話したりした。


昨日も書いたが近所のビストロでお昼に食べた牡蠣ときのこのグラタンがびっくりするぐらい美味しかった。友人がハンバーグを頼んでいたので、じゃあ、と消極的な理由で選んだのだが、これがブルーチーズが効いていてめちゃくちゃうまい。お店でグラタンを注文することが普段ほとんどないのもあって、美味いグラタン、というものへの免疫(そんな言い方するか?)がなかった。いや実家のグラタンだってもちろんおいしいんだけど。前菜のつけあわせだった紫キャベツのラペもなんか食べたことのない味でよかった。多少お高いわりにいつも混んでいるなあと思っていたがこの内容なら納得だ。久しくこういうちょっと位の高い(家系ラーメンのおいしいとはジャンルを異にする)おいしいものを食べてなかったので嬉しかった。月並みだけど少し心が豊かになる感じがする。


振り返るとこの5か月ちょっとで生活が激変していて、年末くらいに限界が来たのか、かなりどおしようもない精神状態になっていた。今はそこから抜けた感じで日々が楽しい。ベースとなる幸福感があるだけでやれなかったこともやれるようになるし、考えられなかったことも考えられるようになる。あとはどうやってこの状態を維持するかというのが俺の基本的な課題なのかもしれない。


さて、脱線したが日記にもどる。ご飯を食べた後に別れて、俺はいそいでシャワーを浴び、三人でやっているファンクセッションのスタジオに向かった。研究する曲はJames Brownの「Payback」「Sex Machine」「Super Bad」、The Metersの「Look-Ka Py Py」、Curtis Mayfieldの「Freddie's Dead」。ちょうどSuperflyを観たところだからCurtisもフレッシュな気持ちでやれた。なんとなく、Curtisのグルーヴはこのバンドに合ってるのではと思っていたけど、実際そうで、すんなりはまった。初回とかは「あのグルーヴ出すにはどうしたらいいんだろう」と、いろいろタイミングを操作したりしていたんだけど、もう三人で十分くらい続けたらいい感じになるようになってきた。ある曲では、ベースが曲を勘違いして独自のラインを弾いてくるということがあったが、それでさえ五分くらいでよくなった。そのあとブルースやったら二人とも全然できなかったけどまあそれはそれだ。

(以下余談:録音聞き返してたら気づいたのでメモ。Sex Machineのリフは、フェイズアウトにしない方がそれっぽい。普通のセンターミックスで大丈夫。フェイズアウトによって音の艶を消してへぼい音にするのが合うこともあるけど、この曲に関しては普通に弾けばOKだ。あとのブルースの録音でもそうだったのだが、どうも俺は音をカリンとさせすぎる癖があるらしい。その場で弾いてる分にはアンプの箱鳴りみたいなのも聴こえるのでそうでもないんだけど、録音だと上の方が目立ちすぎてしまう。まあスマホのスピーカーで聞いたってのもあるだろうが。)


その勢いで三人で飲みに行く。若い、といっても平均二十八歳くらいだが、メンバーだけで「バンド」をやることがこの五年はなかったから、なんか「バンドやってる!」感があって楽しかった。バンド名が決まった。The Metersの曲名から取って「Funky Miracles」ダサいが、ダサさも含めてデトロイトあたりのローカルファンクバンドみたいでいいじゃないか、ということで一致。こういうのはあまりにもかっこつけすぎると恥ずかしいし、かといっていかにもチョケてる感じだと本当にださい。死にたくなるほどに。

ふしぎなもので、ひとたび名前が決まると結束力が上がって、こうしようああしようっていうのがポンポン出るようになった。ライブもまだ一回もやったことないのに、ロゴを入れたTシャツを作ってみんなで着ようとか、人力トラックみたいな感じでラッパーとかDJとかのバックをやろうとか、いろいろ案が出る。本当に「バンド」って感じが出てきて思わずはしゃいだ。


そのあと中野に行ってブルースの先輩にあたるギタリスト、ハープ兼ピアノ、二人とスタジオで合わせる。各々いろいろあるが、やはり真剣にブルースをやろうとしているのはみな同じで、ちゃんとそれが音に出るし、こう弾いてきたからこれを入れよう、みたいなコール&レスポンスも圧倒的にとりやすい。課題はあるにせよ「ブルースをやっている」という手ごたえがあって、それは変なセッションに行こうが、ライブしようが、できない人とだと得られない。

ギタリストが七五年のビンテージES-355を買っていたんだけど、その割にはテンション低くて面白かった。いい音してたけどねえ。Eddie Taylorの音が出る!と思って買ったとしたら、まあがっかりするかもしれない。


そのあとはなじみのブルースバーに行って、一時間くらいしゃべって帰った。帰ったら帰ったでLINEでハウスロッカーズの北欧の変なコピーバンドをイジってたら盛り上がってしまい、さらに一時間くらい経ってしまい、結局二時くらいに寝落ちした。


こんなに細かく書く必要はなかったけど、まあよかったことはいっぱい書いちゃえばいいね。良かったことは思い出すとそれだけで少しハッピーになれるから、いくら反芻したっていい。


とりあえず日記としてはこのくらいか。あとで月曜分も書かなきゃならない。

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