週日記 ~7/28 ノモ・サピエンス(飲みに誘う人類)


そばとうどん、どっちが好き?
僕はこれまでの人生で、うどん期→そば期→うどん期と来て、今はそばの方が好きだ。
こんな感じで、そばとうどんの間を振動している人は多いのではなかろうか。


話は変わるが、以前福島市に行ったときに、道路の両側に牛丼チェーンのある場所があった。一方がすき家、他方が吉野家といった感じだ。
どうしてこの立地に?と疑問に思ったので記憶に残っている。経営とかの話には疎いが、少なくとも真反対に建てなくても。

店名でオリジナリティを

理由として、2つを考えた。
1つは、それぞれが商圏とか顧客獲得などの競争の原理に基づき、売り上げを最大化しようとしたとき、そのような立地になったというもの。ただ、やはり真反対に建てるよりはマシな手があったんじゃないのと、直感的には思ってしまう。

そしてもう一つは、グルなんじゃないか、ということ。
両者の面するは、おそらく市内でも太めの道路の交差点。そこに道路を挟んで牛丼チェーンが2つあったら、「あの道路の途中にはすき家と吉野家がある交差点がある」というイメージを強く持ってもらえる可能性が高い。
最終的にすき家と吉野家のどちらに軍配が上がるかはさて置くが、そも顧客が「外食に行くか~、何食べようかな」「コンビニでご飯済ませようかな、それとも」と思ったときに、【あそこの交差点にある牛丼チェーン】が選択肢に上がる可能性は高くなる。
そして、2つあることによって、顧客は「今日はすき家にしようかな」「今度は吉野家にしようかな」と選択することができる。マンネリを防ぐことができるので、牛丼店が1店舗しかない場合より、【牛丼チェーン】の選択肢は排除されにくくなる。
つまり、すき家と吉野家は立地を近づけたことによって、お互いの競争は激しくこそなれ、【牛丼チェーン】として他の外食産業やコンビニに対し優位性を獲得できているのではないか、ということだ。


話は戻って、、、さあ何の話をしていたのか。
そばとうどんの話だ。牛丼について語って話のコシを折ったかと思われるかもしれないが、賢明な読者諸兄は既に*僕が何を言いたいかお気づきだろう。
つまり、そばとうどんも、一見対立関係にあると見せかけて、協力関係にあるのだと思う。
もしうどんしかなかったら、うどんに飽きた僕らは何を食べるだろうか。しばらく別の何かに移って、またしばらくしてうどんに帰ろうと思ったとき、うどんには僕らにとって帰ってきやすい場所だろうか。
そばとうどん、2つがあることで選択肢としての麺類(ときにサービスエリアなどでは「そば・うどん」と書かれることさえある)はその立場を一層強固なものにしている。そしてそのジャンルの中にまた選択肢を確保したことで、一定の自由度を持ち、ジャンル自体の顧客離れを防いでいる。

そばとうどんは、両方が存在することによって互いの飽きを互いが補いあい、持続的に好まれ続けることに成功している。その結果、両方が廃れることなく、美味しさの成長を遂げ、今世まで打たれ強くやってきた。
つまり、僕らが「そばとうどん、どっちが好き?」などと抜かしているとき、僕らはそばとうどんの策にまんまとはまり、そしてどちらを答えても実質的にその両方を愛していることになるのだ。

これが落語だった場合のオチ
→「あんまり話が長いから麺が伸びちゃったよ」


賢明な読者諸兄は既に*:僕はこの表現を「読者の中で賢明な人がもしいたら既にお気づきだろうが」くらいに解して、いつも(えー賢明な人は分かるのか~僕は分からなかったー)とヘラヘラしていたんだけど、実は「読者諸兄は皆賢明であるから、既にお気づきだろうが」という意味だと言われ、この勘違いをピュアだと笑われた過去がある。


電車に乗ったら遠足中の年長さんたちがいた。
「ねえあと何分?!」「うーん暇だなあ!」とか言いながら席を立ったかと思えば、半径50cmの円の周上をお散歩し、再度着席するなどしていて良かった。かわいい子の旅はそんなもんだ。


寿司食いて〜 I listen to my heart~
ひ~とりじゃーな~い~♪
と歌いながら、一人で寿司を食べに行った。
えび天そばを食べようと思ってたのに、間違えてえび天きつねうどんを食べてしまった。


赤ワインにポン酢を入れて煮たてたソースが美味しくて、バルサミコ酢ソースと同じ原理か!と思った。
もしかしたら、バルサミコ酢ソースよりぽん酢ソースの方が好きだな。


ちっちゃくてナッツとかが入ってるうなぎパイを食べた。普通のより好きかも。


以前の日記に、鼻がきく知人が僕の体臭を「桃をなすりつけた大木の匂い」と表した話を書いた。
その後、僕は鼻が弱いなりにもその表現を理解しようと自分の体臭をくんくんしながら、でもやはり分からない……と思いつつ生活を送っていた。
そんな中、2週間ぶりにその人に会ったら「あれ?匂い少し変わりましたね。例の大木に花が咲きました」と言われ、解けてない問題をややこしくするな!と思った。


遅ればせながらABCお笑いグランプリを観た。
フースーヤの面白さは、令和ロマンにも匹敵するんじゃないかと思う。




読んだ(読んでいる)

・博士の愛した数式/小川洋子

なぜか舞台が海外である気がしてしまって、阪神の江夏とかが出てくるたびに「あ日本か」となっていた。ついでに真空ジェシカの一日市長のネタを思い出したりしていた。
最後の ”博士の愛した数式” が何を意味するのか分からなくて、虚数平面上の単位円について考えたけど分からなかった……


・砂漠/伊坂幸太郎

いまでこそ少しは本を読むようになったが、全く本を読む習慣のなかった高校3年の冬、友達に読みなよと渡された本。読書の習慣が無かったのもあり、1/3くらいしか読めず卒業とともに返してしまった。
[あの子に貸してもらったけど読み切れなかった]という記憶の栞を挟んだ本がこの世に存在することを感じながら、その保留とともに生きていくのも一興、と思っていたが、先日古本屋で見つけて覗き見たら全く内容を覚えておらず、どこまで読んだのやら、記憶の栞も消えていたので、普通に読み直すことにした。

読み終えて、高校生の時ではなく今読んだのは正解だったなと思った。あの頃の(ある種幼稚だった)僕には(もちろん今もそうかもしれないがより幼稚だった僕には)、西嶋の言うことは理解できなかった気がする。


観た(観ている)

・SPY x FAMILY

 久しぶりに観たけど、改めて観るとヨルさんの服変だな。


・最強のふたり

頭の中でグリーンブックとごっちゃになっていて、名作なのに見忘れていた。2人が良好な関係を築けたのは従業者側のユニークな態度によるところが大きいが、使用者側に嫌味で偉そうな感じや傲慢さが無いことも良かったとこだと思った。


・プラダを着た悪魔

アンハサウェイ美しいね。
「太い身体にそのダサい青セーターで恥ずかしくないの?w」みたいなことを言われてたけど,、アンハサウェイだから全然キマっていた。


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