著…西本喜美子『94歳、自撮りおばあちゃん やりたい放題のひとり暮らし』
というポリシーを若い頃から実践し続けてきた、パワフルおばあちゃんのエッセイ。
著者は若い頃、美容師の資格をとり、競輪選手にもなりました。
72歳で初めてカメラを買い、74歳で初めてパソコンを買い、Photoshopを始めました。
「燃やすごみ(大)」のゴミ袋にくるまったり、物干し竿にぶら下がったりといった自虐的なセルフィーが話題を呼び、たちまち人気者に。
映画『鳥』や『キングコング』を彷彿とさせる作品もあって、そのシュールなセンスがたまりません。
お年寄り(本人)が車に轢かれながらも平気でお弁当を食べたり新聞を読んだりしている「転倒シリーズ」のブラックさにも圧倒されます。
わたしには絶対思いつかないアイディアです…。
この本を出版した当時94歳だった著者は、腰痛を抱えながらも精力的に作品を作り続け、SNSにも熱心に投稿。
そのバイタリティを尊敬します。
気持ちがフレッシュ!
また、息子さんが買ってくれたpepperくんについて、
という考え方にも共感しました。
pepperくんのことを機械だと思っていれば「壊れた」という表現になると思いますが、きっと著者にとっては友達なのでしょうね。
その優しい視点が好きです。
という言葉も好き。
一生涯アーティスト宣言。
かっこいい!
〈こういう方におすすめ〉
パワフルな高齢者のエッセイを読みたい方。
〈読書所要時間の目安〉
1時間くらい。
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