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監修…池坊専永 著…杉原青坡『自由花 (これならわかる池坊いけばな)』

 池坊の三大スタイル「立華」「生花」「自由花」のうち、自由花を紹介している本。

 自由花はその名の通り自由に生けるスタイル。

 「こう生けなければいけない」というルールがないので、好きなように生けて良いです。

 しかし、自由とはいえ、あくまでもそれは「いけばな」でなくてはいけません。

 汚れたり折れた葉は取り除き、花がいきいきして見えるように花の向きを変えて、花の美しさを引き立たせる必要があります。

 そんな、かえって難しいように思える自由花ですが、

 自然美を表す自由花の形として、定められた形はありませんが、比較的美しさを表しやすい形に、三角形があります。この三角形の一辺の長さに長短をつけることにより、自然に生育する植物のさまをより的確にとらえることができます。この長短のつけ方は、昔からいけばなにとり入れられている七・五・三のバランスが、最も美しさを表現するよい方法です。

 植物はその育ちによって、立ちのぼるもの、傾いたりなびいたりするもの、しだれて垂れるものなどがあります。その性情を見きわめて、立つものは立て、なびくものはなびかせていけることが大切です。

(監修…池坊専永 著…杉原青坡『自由花 (これならわかる池坊いけばな)P39から引用)



 といった、ポイントとなる基本的な考え方がこの本に幾つも書かれていますし、生け方の例の写真もたくさん載っているので、わたしもこの本を参考にしながら生け花に取り組もうと思います。



 〈こういう方におすすめ〉
 お花が好きな方。
 生け花の中でも特に「自由花」に関心がある方。

 〈読書所要時間の目安〉
 1時間くらい。

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