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著…アーサー・コナン・ドイル 訳…小林司、東山あかね 注・解説訳…高田寛『シャーロック・ホームズ全集 新装版 第1巻 緋色の習作』
シャーロック・ホームズシリーズを現代的な文章で翻訳し直した小説。
第一作目にあたる今作では、シャーロック・ホームズとワトスン先生の出会いや、レストレイド警部、そして「刑事警察ベイカー街支隊」と呼ばれる子どもたちの活躍も描かれています。
ホームズが推理を行う時の、思考の組み立て方。
事件の核心に近づいた時のワクワク感。
臨場感のある挿絵。
そして、
人生という無色の糸かせの中に、殺人という一本の緋色の糸がまぎれこんでいる。ぼくたちの仕事はその緋色の糸をほぐして、分離して、そのすべてを、端から端まで取り出すことなのだ。
という表現のかっこ良さに痺れました。
シャーロック・ホームズがクールにこのセリフを話す声が聴こえてくるような気がしました。
わたしもこんなセリフを言ってみたい。
また、注釈が非常に多いので、それにも痺れました!
おそらく、この本の作り手たちによるシャーロック・ホームズ愛があまりに強いためなのでしょう。
こんなに注釈が多い小説、生まれて初めて読みました!
「分厚い本だなあ」と思ったら、なんと半分くらいが注釈とは!
注釈や解説も含めた全てを読み切るためには、なんと5時間ほど要しました。
本を持ち続けている手がビリビリ痺れました。
でも、共感します。
好きなものについては、いくらだって語れますよね。
注釈だって沢山つけたいですよね。
〈こういう方におすすめ〉
「シャーロック・ホームズシリーズに関心があるけれど、まだ読んだことがない」という方。
〈読書所要時間の目安〉
5時間くらい。
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