マガジンのカバー画像

おすすめの本一覧

1,514
「誰かにおすすめしたい!」と思った本をまとめています。新旧・ジャンル不問。
運営しているクリエイター

#小学館

著…竹宮惠子『少年の名はジルベール』

著…竹宮惠子『少年の名はジルベール』

 新たな道を拓く人の苦労や情熱について学べる本。

 ⭐️Kindle版

 ⭐️単行本版

少年の名はジルベールwww.amazon.co.jp1,100円(2024年11月17日 07:37時点詳しくはこちら)

著…浅田次郎『アジフライの正しい食べ方』

著…浅田次郎『アジフライの正しい食べ方』

 「おっ?」と興味を惹くタイトルですが、食事作法の本ではありません。

 旅にまつわるエッセイ本です。

 ユーモアのある文章が安定したリズムで紡がれるので、とても読みやすいです。

 ⭐️Kindle版

 ⭐️単行本版

アジフライの正しい食べ方www.amazon.co.jp1,870円(2024年11月12日

Original story by Eduard Uspensky,Illustrated by Yoko Yuyama『Cheburashka - First Trip -』

Original story by Eduard Uspensky,Illustrated by Yoko Yuyama『Cheburashka - First Trip -』

 とっても可愛らしい英語の絵本。

 お子さんに読んであげやすいように、発音のコツや文法解説のガイドブックも付いています。

 「英語から離れて大分経つけど、また勉強したいな」と思っている大人が手始めに読むのにもおすすめ。

 チェブラーシカやラリースカの愛くるしさや、ゲーナの優しさに癒され、そしてシャパクリャクさんの癖の強さに苦笑いしながら、楽しく英語を学べます。

 ※注意
 以下の文は、結末

もっとみる
著…大山のぶ代『ぼく、ドラえもんでした。涙と笑いの26年うちあけ話』

著…大山のぶ代『ぼく、ドラえもんでした。涙と笑いの26年うちあけ話』

 大山さんはドラえもんの声優をする前、どう生きてきたのか。

 ドラえもんと数十年付き合っていく中で、ご自身がドラえもんにどう影響されてきたのか。

 どんな思いでドラえもんの声を若い世代に委ねたのか。

 そういったことが書かれた本です。

 26年間も、年を取らない子どもたちと夢いっぱいの冒険を続けてきて、それをある日若い世代にそっくり渡してしまう。

 わたしはそれを「寂しいことだ」と思って

もっとみる
著…嶽本野ばら『変身』

著…嶽本野ばら『変身』

 カフカの『変身』のオマージュ小説。

 ※注意
 以下の文は、結末までは明かしませんが、ネタバレを含みます。

 以下はあらすじ。

 この『変身』の主人公は、美しいものに狂おしいほど憧れているにもかかわらず、誰がどう見ても悲劇的なまでに不細工だった青年•星沢皇児(ほしざわこうじ)。

 「だった」という風に過去形なのには理由があります。

 なぜなら、彼はある朝目覚めると、別人というよりもはや

もっとみる
著…市川拓司『いま、会いにゆきます』

著…市川拓司『いま、会いにゆきます』

 毎年、雨の季節が終わる頃に読みたくなる小説。

 ※注意
 以下の文は、結末までは明かすネタバレを含みます。
 未読の方はご注意ください。

 そう言い残して亡くなった女性・澪。

 彼女は本当にその次の年、雨の季節に、夫・巧と息子・祐司の前に現れます。

 澪が巧と祐司のもとにいられるのは、梅雨の間だけ。

 その限られた時間を、3人は大事に大事に過ごします。

 澪と巧は、二人が出会った15

もっとみる
著…野村友里『とびきりおいしいおうちごはん 小学生からのたのしい料理』

著…野村友里『とびきりおいしいおうちごはん 小学生からのたのしい料理』

 食材への感謝のメッセージも書かれていて、食育にぴったりな本。

 読者層は主に小学生ですが、料理初心者の大人にもおすすめしたい一冊です。

 説明文が易しい上、料理の写真やイラストがとっても美味しそうなので、絵本のような感覚で楽しく読めます。

 ●「強火」「中火」「弱火」の違い
 ●包丁を扱う時の注意点
 ●料理道具や調味料の例
 ●野菜の切り方の違い

 も書かれているので分かりやすいです。

もっとみる
著…松永正訓『運命の子トリソミー 短命という定めの男の子を授かった家族の物語』

著…松永正訓『運命の子トリソミー 短命という定めの男の子を授かった家族の物語』

 小児外科医として染色体異常の子どもやその家族と伴走してきた著者の葛藤が伝わってくる本。

 染色体異常を持つ子どもは、残念ながらお母さんのお腹の中にいるうちに命を落としてしまうことが多いです。

 また、無事に生まれてこられたとしても、長く生きられないことがほとんど。

 「ダウン症」と呼ばれる21トリソミーの子どもは医学の発展によって長く生きられる世の中になってきましたが、この本に登場する13

もっとみる
著…幸村しゅう『私のカレーを食べてください』

著…幸村しゅう『私のカレーを食べてください』

 決して幸福とは呼べない生い立ちの主人公。

 彼女はある日、とても印象深いカレーと出会います。

 それはごく平凡なカレーだったのですが、主人公の心に強烈なインパクトをもって深く刻み込まれました。

 人生を変えるほどに。

 これは、主人公が理想の味を追い求めてカレー作りに夢中になっていく…という小説です。

 ひたすらカレーが出てくるので、読んでいるとモーレツにカレーを食べたくなります。

もっとみる
まんが…藤子・F・不二雄 発行…株式会社小学館『人生を変える『ドラえもん』セレクション おとなになるのび太たちへ』

まんが…藤子・F・不二雄 発行…株式会社小学館『人生を変える『ドラえもん』セレクション おとなになるのび太たちへ』

 10名の著名人たちが『ドラえもん』の作品の中から特に思い入れのある作品を選び、それにまつわるご自身のエピソードやこれから大人になる若者たちへのメッセージをまとめた本。

 たとえば『アスレチックハウス』、『あやとり世界』、『さようなら、ドラえもん』といった作品が載っています。

 わたしは特に、『サンタメール』という作品に菅田将暉さんが寄せた、

 といった言葉にグッときました。

 もしかした

もっとみる
原作…エドゥアルド・ウスペンスキー 訳…こじまひろこ 文…やまちかずひろ『チェブラーシカ』

原作…エドゥアルド・ウスペンスキー 訳…こじまひろこ 文…やまちかずひろ『チェブラーシカ』

 大人の心をもキュンとさせてくれる、優しい色彩の絵本。

 ※注意
 以下の文は、結末まで明かすネタバレを含みます。
 未読の方はご注意ください。

 わたしは今まであちこちでチェブラーシカを見かける度、「愛らしいなぁ。どんなキャラクターなんだろう?」と思い続けてきたので、この絵本によってどんな子なのか知ることが出来て嬉しいです。

 ちなみに、チェブラーシカの名前って「転びやすい」という意味なん

もっとみる
作・絵…ジミー〈幾米〉 訳…岸田登美子『ブルー・ストーン』

作・絵…ジミー〈幾米〉 訳…岸田登美子『ブルー・ストーン』

 「帰りたい、あの場所に…」

 そう願うたびに砕けて、どんどん小さくなっていく青い石を描いた絵本。

 ※注意
 以下の文は、結末までは明かしませんが、ネタバレを含みます。

 青い石は、もともとは一つの大きな石でした。

 しかし、人によって半分に割られ、その半分だけが元の場所から運び去られてしまいました。

 人の手でどんなに綺麗な形に加工され、どんなに多くの人たちに愛されても、青い石は故郷

もっとみる
著…戸練ミナ『重ね煮レシピ100』

著…戸練ミナ『重ね煮レシピ100』

 作り置きを前提としたレシピ本。

 作りたてを食べたいけれど毎日調理するのは時間的にも体力的にも辛い。

 でも惣菜を買うのではなく自分で作ったものを食べたい。

 そんな働く身にぴったりな本です。

 「重ね煮」だと結構日持ちするんですね!

 わたしはこの調理法そのものを初めて知りました。

 野菜をランダムに鍋に入れるのではなく、例えばミルフィーユみたいに綺麗な層になるように重ねて、野菜の

もっとみる
著…柏井壽『鴨川食堂』

著…柏井壽『鴨川食堂』

 もう一度食べたい、懐かしい味。

 でも、食べたくても、もう食べられない。

 作ってくれた人が亡くなっていたり、お店が無くなっていたりするから。

 レシピが分からないので、自分で作ったり、誰かに作ってもらうということは出来ない。

 食べたのは大分昔だから、どんな味だったのかという記憶も曖昧。

 お店の名前も思い出せない。

 一緒に食べた人の名前すら思い出せない。

 …でも、どうしても

もっとみる