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#河出書房新社
ぶん…アン・グットマン え…ゲオルグ・ハレンスレーベン やく…石津ちひろ『リサとガスパール ルーブルびじゅつかんへいく』
リサとガスパールは学校の授業でルーブル美術館に行きました。
いいなあ!
なんて素敵な授業…。
この絵本を読むと、自分もリサとガスパールと一緒にルーブル美術館を歩きながら、芸術を目の前にして素直な感想を語り合っているような気分を味わえます。
※注意
以下の文は、結末までは明かしませんが、ネタバレを含みます。
裸の彫刻たちを見たガスパールが、
と言ったのが、とてもユーモラス
著…アーサー・コナン・ドイル 訳…小林司、東山あかね 注・解説訳…高田寛『シャーロック・ホームズ全集 新装版 第2巻 四つのサイン』
たった一つの品物の状態から、その元の持ち主の性格、経済状況、更に今の持ち主との間柄まで言い当ててしまうシャーロック・ホームズ。
普通の人なら気づきもしない些細なことにも意識を向け、殺人事件の謎を解いていく。
その思考の過程が興味深い一冊です。
しかしながら、やはり注目したいのは、今作の冒頭でホームズが自分の腕にコカインを射っているという点…。
当時はコカインの危険性が今のようには
著…ノジュオド・アリ、デルフィヌ・ミヌイ 訳…鳥取絹子『わたしはノジュオド、10歳で離婚』
児童婚の壮絶な実態について書かれた本。
イエメンの地方には「9歳の少女との結婚は、幸せな結びつきの象徴」という諺があるそうです。
イスラム教の開祖ムハンマドが妻・アーイシャと結婚した時、アーイシャが9歳だったことにも由来するようですが、それ以前からこうした幼い女の子との結婚は珍しいことではなかったそうです。
昔の日本も、まだ幼い妻を娶ることは珍しくなかったそう。
…が、日本におい
著…アーサー・コナン・ドイル 訳…小林司、東山あかね 注・解説訳…高田寛『シャーロック・ホームズ全集 新装版 第1巻 緋色の習作』
シャーロック・ホームズシリーズを現代的な文章で翻訳し直した小説。
第一作目にあたる今作では、シャーロック・ホームズとワトスン先生の出会いや、レストレイド警部、そして「刑事警察ベイカー街支隊」と呼ばれる子どもたちの活躍も描かれています。
ホームズが推理を行う時の、思考の組み立て方。
事件の核心に近づいた時のワクワク感。
臨場感のある挿絵。
そして、
という表現のかっこ良さに
著…大空幸星『「死んでもいいけど、死んじゃだめ」と僕が言い続ける理由 あなたのいばしょは、必ずあるから』
顔も名前も声も出すことなく、24時間365日いつでもチャットで悩みを相談できる無料窓口を運営している著者の本。
人は時折「ひとりになりたい」と願うものですが、それと「ひとりになってしまう」のは全く違うものです。
この本では、後者について言及されているため、読んでいて胸が締め付けられます。
個別の事例紹介はありませんが、相談窓口に寄せられる悩みの内容から、いかに孤独を抱えた方が多いかが
ぶん…アン・グットマン え…ゲオルグ・ハレンスレーベン やく…石津ちひろ『リサのいもうと』
もうすぐ弟か妹が生まれる。
パパとママだけでなく、みんなを赤ちゃんにとられてしまうような気がする。
だから、ついやきもちを妬いてしまう。
…そんなリサの気持ちを描いた絵本。
もしかしたら、家族って、すぐ家族になるのではなくて、思い出を作りながら少しずつ家族になっていくものなのかも…と気づかせてくれるストーリー。
この絵本を読んだら、心がじんわりと温かくなりました。
特に、
著…エドワード・ゴーリー 訳…柴田元幸『優雅に叱責する自転車』
深読みすればするほど味わい深くなるエドワード・ゴーリーの世界観を存分に楽しめる作品。
※注意
以下の文は、結末まで明かすネタバレを含みます。
未読の方はご注意ください。
もしかしたら浮遊霊の物語かもしれません。
この『優雅に叱責する自転車』は。
クロッケーの鎚でお互いを叩き合っていたきょうだいの前に、突然誰も乗っていない自転車が現れて、きょうだいを連れ去っていきます。
行