経済成長目指すのやめて、ダウンシフトすることも選べる。その方が、気楽に生きられる可能性がある
10年前に、私があるイベントで「経済成長なんて目指すからしんどくなるんじゃないか、やめたらいいんじゃないか」と言ったら、数人に囲まれてGDPがどうの、経済成長しないと諸外国に食われるとか、何もわかってないで適当に言い過ぎとかいろいろ言われたんだけど、
そんなあなたに読んでほしい。高坂勝さんの本。
減速して生きる〜ダウンシフターズ
次の時代を先に生きる
経済成長が生きることを苦しくしているんじゃないか。そもそも、人口減ってるのに、これ以上経済成長していけというのはおかしいのではないのか。
もし誰かがより売上あげてるとしたら、一人当たりの買う数には限りがあって、買う人の数は減ってるんだから、別の誰かが売上下がってるはずなのでは。もしくは、下請けを買い叩いたり、人件費の安い国の人たちを酷使したり、必要ないものを買わせたり、無理が必要になってくるのでは。薄々思っている人少なくなさそう。
経済成長止まってることより、既に食料自給率が38%になってることの方がやばくないだろうか。衣食住が有ればとりあえず生きていけるけど、もう輸入しません、と言われたら結構終わるのでは。
発展途上国のように食い物にされるというけど、逆に食料さえ自分で作れていれば、住はもう十分あるし、衣もなんとかなるし、なんとかなるんじゃないだろうか。
安心して幸せに暮らす鍵は、食料の自給なんじゃないか。
10年前に私を囲んだ人たちからは、思い込み、必死さ、怒りのようなものも感じた。
新しい考え方に対して、すぐに受け入れろとは言わないけど、「もしかしてそういう考え方も、あるのかも知れない」と思ってみてほしい。
新しい考え方を受け入れてしまうと、これまでの自分の成長へのがんばりが無駄になるような気がして受け入れられない人もいる。
でも、新しい考え方では、もはや不可能になってきたといってもいい経済成長のためにがんばらなくていい。等身大の自分でいい。
受け入れることができれば、追い込まれなくでもっと気楽に生きられる可能性がでてくる。
会社勤めはもう限界と思うなら、早めに抜け出そう。私は、20代のころは「定年まで会社でがんばるしかない」と思い込んでいた。
学校制度というのは、会社で使いやすい人材を育てる場所といってもいい。だからそう思い込んでしまう。だけど、じつはもっと他に生き方は沢山あるし、誰でも選択できる。
いろんな生き方があると知ってほしい。それで、選べるようになってほしいと思う。