12フィートの木材を持って歩く女性 /ホニャラ図鑑1(2020.3.22)
12フィートの木材を持って各地を徒歩で旅している女性の話を聞いた。正確には旅というより移動手段としての徒歩の方が正しいかもしれない。名古屋から福岡に向かう途中だという。
フェイスブックで宿泊先募集の記事がシェアされていたので夫がメッセンジャーで連絡したところ急遽ホニャラノイエに来てくれることになり、以下のイベントが立ち上がった。
前日告知にもかかわらず10人も集まった。
話を聞いて木材を持って歩く先の景色はどんなものが見えるのだろうと興味をそそられた。現代では移動手段が発達しているから、Googleで名所を検索して写真を見て目的地を見て一直線に最短時間で辿り着く。
それはそれで楽しいのだけど、誰かに用意されたものをただ効率よく巡っているだけのような気持ちもなくもない。
一方で徒歩で出かけるということは行ける先も限られるし大変さもあるしそれを超えたところに偶然見つける感動は如何程だろうか。
さらに木材という結構な負荷を持っていたら、ちょっとあっちが景色いいらしいから寄ってみようなんて気持ちにはなかなかなれないだろう。ということは本当に偶然の、何かとの出会いがとても貴重なものになりそうな気がする。
もちろん何もいいことなくて感動もしないということもあるかもしれない。それすらも今の世となっては贅沢な気がする。
インターネットが無かった頃への憧れにも似てる。
そんな風に興味は持ったけれど私は今のところ木材を持って歩いてみようという気にはならない。大変そうだし。もしくは私は私の"木材"を持って歩いている最中なのかもしれないとも思う。
山本千愛さんは、現在木材を持って福岡まで徒歩中。道中の宿泊先を求めているので、なぜ木材を持って歩くのかとか、興味ある方は連絡をとってみるといいかもしれない。
ちなみに、夫の武留君は彼女を呼ぶと決まって急遽12フィートの木材を買いに走って検証していた。木材を運ぶ方法を伝授されるならまずは自分でやってみないと、と言って。この姿勢も見習いたい。
彼女は以下のページで道中の様子を書いた記事の販売も行っている。
購入することでぜひ支援してあげてほしい。
※岐阜県大野町の暮らし体験宿「ホニャラノイエ」ではいろんな人物の生き方を集めています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?