空回り婚活記:第2話 恋愛黒歴史・干物社会人編
さて、お次は社会人になってからです。学生時代は多少のうるおいエピソードもあった気がしますが、社会に出てみるとめっきりそういう出来事とはご無沙汰になります。ついでに、周りからはなぜか恋愛に関心がない人と見られていたのか、社内で他の人はみんな知っているような恋愛ゴシップネタがなぜか私には入ってこず、公式の「結婚します」発表で私だけが驚くということもたびたびでした。
周りも私の恋愛日照りっぷりをどこかで感じていたのでしょうか?それともこいつは触れてはいけないと感じられていたのでしょうか?
というわけで、第2話のスタートです。
恋愛の常識が足りない?とはたと思う
社会人になってからも何度か好きになって振られてを繰り返しました。
ところで、社会人1年目までは「私が好きになる人がどうして好きなのか、自分で納得がいかない」というなぞの症状が続いていたのですが、その次に好きになった人から納得がいく様になりました。
言い換えるとそれまでは「感情としてはこの人が好きなのに、理性ではこの人が好きになれない」という感覚を持っていたのが、ようやく感情と理性が一致したように思いました。
そうなった理由はよくわかりませんが、それまでの恋愛は憧れに過ぎなくて、この時からようやく「本当に人を好きになれた」ような気がしていました。
そんな中である時、「私にはもしかしたら世間でいう恋愛の常識が足りてないかもしれない」と自分ではっきりと気づく出来事がありました。
その当時好きになった年上の方と食事に出かけたときの事です。その方が「おごるよ」と言ってくれたのに、私は断りました。その当時の私は、「男女平等であるべき」と考えており、なおかつ人間的に固く「理由もなくおごってもらうなんて申し訳ないしよくない事」だと思っていたからです。
ですが、後から何かの時に「あれ?もしかして男の人から『奢るよ』と言われて断るのって、恋愛的には拒絶ととられるのかな?」とふと思ったんです。もしかして、「私はみんなが見るようなドラマや漫画を見ていないせいで、世間一般の恋愛における常識や暗黙の共通言語に対する知識が欠けているのかもしれない」と思いました。
そこで、そういった情報を効率よく得るには「恋愛マニュアル本だ!」と閃きました。
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