理想の結婚暮らしに必要な自分のスキルを伸ばしていく
よく言われる言葉で言い換えると「望むパートナーに見合った自分になろう」ということでもある。
「将来、夫と田舎で農的暮らしをしながらゲストハウスをしたい」と思っているとしたら、彼が農作業もゲストハウス運営も家事も全部スキルが合ってやってくれることを望んでいませんか?ということ。
自分はどこがやりたいのか、そして、自分が家事は担当するんだったらそこはきちんとできるようになっておく。
「将来はセレブと結婚したい」んだったら、セレブの横に並んでも恥ずかしくない自分になっておく。
どういう相手が理想か、相手とどんな暮らしを送るのかが理想か、そしてその理想の中で自分はどんな役割を担うのかを考えてみて、スキルが足りてないと思ったらそこを伸ばすことを考えてみるといいと思います。
ちなみに、これは全部自分ができるようになるという意味ではありません。
自分が何でもできるようになる必要はない
前に、結婚できずに悩む男性のお話を聞いていたんですが、話を聞くにつれ、昔の私に似ているなと思いました。
その方自体は一人で料理でも家事でも何でもできて、一人で起業もされていて、いかにも一人で生きていけそうな方でした。
将来結婚したら夫婦でどんな暮らしをしたい、というイメージを聞かせていただくと、その未来像では彼がひとりで何でもこなしていて、未来の伴侶はただそこにいて笑っているだけでいい、というものでした。
これを見たとき、正直なところ「この伴侶はいてもいなくても一緒じゃないのかな?」思ってしまいました。ちょっとお飾りのように思えてしまったのです。
実は私も前までこれと同じようなイメージを持っていました。というのも、「男性に甘えたらだめ」「結婚に期待しすぎたらだめ」という固定観念を持ちすぎるあまり、まずは一人生きていけるようにならなければ、何でもできるようにならなければと思っていました。
その時描いていた、というかそう描くべきだと思っていた結婚へのイメージは、一人で稼ぐことから生活から全てをできて、そこにただ伴侶がいるというイメージでした。
「まずは自分一人が自立してこそのパートナー」という言葉を「自分一人で何でもできないとダメ」と勘違いしていたんですね。
でもそうじゃなくて、自分ができることとできないことをきちんと理解して、できないことは頼れること。それが理想のパートナー像なんじゃないかと今は思っています。
もちろん「ただ、そばで笑ってくれる人がいるだけで幸せだ」と思う男性と「ただ笑って見ているだけで幸せだ」という女性の組み合わせだってあり得るので、先ほどの彼が間違っているというわけではないんです。ただその方の場合は、それがピンときませんでした。
私もある時から「それぞれ欠けているところ、できないところを補いあう方がいい」という思いを持つようになりました。
「ゲストハウスは興味あるけどオーナーは性格的に向いてなさそうだから、パートナーがゲストハウスをやりたい人だといいな」とか、そんな風にできることできないことを考えて2人で一つの生活をつくるイメージを描きました。
そうすると、それにぴったりの人が現れてびっくりしました。それが今の夫です。
心理面でも理想の相手に見合う人間を目指す
心理面でいうなら、例えば束縛しない相手と結婚したいなら、自分が誰か、友人とか親とかを束縛していないか振り返ってみるといった具合に、相手に望むことが自分はできているかを観察して、整えていくのもいいと思います。
一説では、相手は自分の”鏡”という話もあります。ですから自分を磨いていくことで、より磨かれた相手を引き寄せることができることでしょう。
でも、これは完璧な人間になれという意味ではありません。束縛しないでおこうと思っても、ついしてしまうことだってあるかもしれない。そういった自分の弱さも含めて受け入れていくことができれば、それだけで変わっていくはずです。
また完璧にならないと結婚できないという意味でもありません。未完成のもの同士が磨き合っていく結婚というのもあると思います。ただ、少しでも理想の相手と出会うために、自分を磨いておきましょう、という提案です。