潜在意識のブロックに気づき解決していく方法(空回りしない婚活方程式)
いろんなブロックについて書いてきましたが、ここからは具体的に解決する方法を思いつくままに書いていきます。
私は、二〇代から心のことをじっくり学び、その中で少しずつ自分のことを見つめ、解決していきました。専門的なセラピーやセミナーで解決したことも多々あるんですが、一人だったり友人とできそうな方法を中心に、これから書いてみたいと思います。
ここに書いてある方法が全部有効な人もいるでしょうし、そうでない人もいると思います。またその時のタイミングによっても必要なことは違ってくると思います。これが使えそうというものがあれば、ご自分に合うかぜひ試してみてください。
また、今の自分に必要なものが知りたいということであれば、私の対話セラピー(セラピストとの1対1の対話の中で、潜在意識の中に潜む、ブロックを見つけ解消したり、目標のための行動を整理していくセラピー。国際NLP心理学や、代替療法のキネシオロジーなどを組み合わせた私のオリジナルセラピーです)で時間をかけてお話しすることで見つけることもできます。
潜在意識のブロックへの気づき方
1人との違いに気づく
2自分の感情に注目する
3他者の指摘に注目する(特に受け入れにくいと感じるもの)
4繰り返しのパターンに気づく
1人との違いに気づく
自分がそうだからみんな同じなんじゃないかと思い込んでいるだけのことってわりと多かったりします。
でも人を観察して人にはできるけど自分にはできないことがあるとしたらそこに潜在意識のブロックがある可能性があります。
例えば、「〇ちゃんは男性と一緒にいても自然体だけど、私は男性といると不自然になる」という場合。男性に対するブロックがある可能性があります。
また自分の中で比べてみるのもありです。例えば「普段は人からのメールを見るのに何の抵抗もないけど、気になる男性からのメールを見るのは怖い」という場合などがそうです。
2自分の感情に注目する
男性と手をつなぐと「気持ち悪い」、とか、結婚したいけど具体的に想像すると「怖い」とか。行動を妨げるような感情があれば、そこに潜在意識のブロックがある可能性があります。
3他者の指摘に注目する(特に受け入れにくいと感じるもの)
案外人の方が自分のことをわかっていたりします。
ただし、全ての人が的確とは限りませんので注意が必要です。
目安は、繰り返しいろんな人から言われる場合や、それを言われたときにムキになったりずっとひっかかる言葉があればそこに潜在意識のブロックがある可能性があります。
例えば「見た目を変えた方がいいよ」と言われてムキになるとしたら、そこに潜在意識のブロックがあるかもしれません。「見た目を変えた方がいい」という言葉が正しい、という意味ではなくて、自分の心の中で「自分の見た目に関して受け入れられていない何かがある」かもしれないということです。
でもこれも絶対じゃないのであくまで目安とお考え下さい。
4繰り返しのパターンに気づく
私の場合「好きな人と肝心なところで逃げてしまい、相手の興味が下がってそうなところでアプローチしてしまう」というパターンを繰り返していました。
自分の恋愛を振り返って、毎回どんな風にうまくいかないか共通点に気づいたらそこに潜在意識のブロックが眠っている可能性があります。私は心の中で、「好きな人とうまくいってしまってもいつか別れが来るのが怖い」「私なんかが恋愛がうまくいくはずがない」などのブロックがありました。
解決について
1自力で解決する
言葉を言い換えてみる
「私は男性にさりげなくアプローチするのが難しい」と思っていると気づいたら、「さりげなくアプローチするのは簡単だ」と言い換えてみる。
「私は男性に愛されるに値する人間じゃない」と思っているなら「私は男性に愛されるに値する人間だ」と言い換えてみる。
言葉にしてみるだけで、心が急に明るくなることもあります。
行動を変えてみる・パターンを変えてみる。
いつも同じ行動をして失敗していると気が付いたら、あえて全く逆のことをしてみると新しい発見があるかもしれません。
またパターンを意識的に外れてみることも役立つことがあります。
例えば「自分が好きになる人からは好きになってもらえない」というパターンの人は、自分「が」じゃなくて自分「を」好きになってくれる人に意識を向けてみるのはありだと思います。
私にもこのパターンがあったんですが、「潜在的にはパートナーを作ることを恐れていた」ことから、本当にぴったりの相手のことは好きにならないように、もしくは好きだと気が付かないようにしていたような気もします。自分は感情の起伏が激しい方なので穏やかな人があっているとどこかで思いつつも、毎回自分と似たような感情の起伏が激しそうな人に惹かれたりしていました。
他にも「相手が自分に好意を寄せてくれているときは近づけなくて、相手の気持ちが自分から離れてしまってから相手のことが好きになる」という先ほどのパターンに関しても、すぐには解決しなかったんですが、私は知っていてよかったと思っています。
自分を好きという態度を示してくれた人だったり、言葉をくれた人に対して「気持ちが変わる前に早く返事をした方がよい」と自分をある意味焦らせることができて、最後には(今の夫の時には)きちんと返事ができたからです。
私が行っている対話セラピーの中でも、自分でも気が付いていないパターンに気が付かれたり、パターンに気が付いている人はその奥底に眠る潜在意識の問題を探って解決していくこともあります。
自分を好きになっていく方法①~自分の感情を受け止める
ここで一つ、先ほどの課題を1つ取り上げて、具体的に私がした行動を上げてみたいと思います。
自分そのままを好きになる。もっと言うと「自分をそのまま愛する」ということは自分のすべてを受けとめて、受け入れてあげることと言い換えられる気がします。
自分の中にあるネガティブな感情、悲しい、苦しい、寂しい、つらい、怖い。そういった感情を押し殺していませんか。もしそうなら、夜とか布団の中とか、落ち着ける時間と空間で、そう言った感情を押しつぶさずに受け入れ、流す練習をしてみてください。
ただただ、まずは「感じきる」という意識をもって、自分の感情に向かい合うことです。私の場合、感情が全身を流れるイメージが湧きました。
そうすると、しばらく苦しい時間が続きますが、思った以上に早くその感情は「流れ去って」いきます。これを始める前の私は、耐えられない辛い感情は抑え込む、あるいは無視する、という方法で対処していたんですが、抑え込む方よりもう受け入れる方が、実際にはより早くその感情を手放すことができて楽なんだなと、その時初めて知りました。
自分を好きになっていく方法② ~自分の「嫌い」も知って受け入れる
これは、いわゆる「いい人」をしている人にありそうなんですが、「誰かを嫌いになるなんてだめだ」と思うあまりに、誰のことも好きだと思い込んだりしようとしていませんか?または、物事に対して、全てを受け入れようとするあまり、いやだと思う感情を押し殺していませんか。そんな人に有効なのは、「自分の嫌いを知る」ということです。ちゃんと嫌いなものを嫌いだと気付くことが、好きを知ることにもつながります。
自分を好きになっていく方法③ ~自分で自分の行動を許し、受け入れる
自分を責めてしまうような言葉を言っている場合。まずは責めていることに気づけるようになりましょう。そして、気づいたら、自分を肯定してあげましょう。例えば、「またこんな失敗しちゃった、自分なんてダメだ」と思ってしまったとしたら、「ダメじゃないよ、精いっぱい頑張ったもんね、大丈夫だよ」と声をかけてあげる、といった具合です。自分の両腕で自分の体を抱きしめたり、自分の体をなでなでしてあげるのもいいと思います。そうすると、最初はわざとらしいとか恥ずかしいとか思うかもしれませんが、どこかでほっとしたり、喜んでいる自分に気が付くかもしれません。
自分を好きになっていく方法④~ 自分に対して「好きだよ」「愛してるよ」と声かけする
これは、いろんな本に書いてあるので実践したことがある人もいるかもしれません。でも最初私はこれをしたとき違和感を感じました。本当は自分のことを好きじゃないのに、自分にウソをついているように感じて気持ち悪いなと感じてしまったんです。
これをするときにはコツがあります。「好きだよ」と自分に行った時の感情に注目することです。もしその時、恥ずかしい、気持ち悪い、怖いなどと感じたとしたら、その感情も受け入れ、受け流してあげてください。そうすると、どんどんそういった感情が消化されていって、そのうち、本当に好きだよ、という言葉が受け取れるようになっていくことと思います。
2友人知人の力を借りて解決する~話すことは放すこと
人に話を聞いてもらうことで、解決することも多々あるなと思います。
その時、どんな人に聞いてもらうかって結構大事だなーと思います。
間違っても話している途中で遮って自分の思い出話や自慢話にすり替えてしまう人は辞めた方がいいかなと思います。
あと、「泣くな」とか言わない人。自分の心の蓋を外して開放するのに泣くことはとても大事なことですので、それも受け入れてくれる人がいいです。
ただ話を聞いてくれる人、感情があふれても受け入れてくれる人がいたら理想ですね。「この人ならちゃんときいてくれそうだな」という人を見極めて、話してみてください。
私の場合
もう一つ私のケースで恐縮ですが、私の中で最後まで残っていた難関は「セックスするとおえってなるところがある」というところでした。夫と交際を始めたとき、もしこれが夫に出たらどうしよう、と内心少しおびえていました。手をつなぐのは大丈夫、キスは大丈夫、ハグは大丈夫、、と一つずつ大丈夫を確認してほっとしていたのに、セックスの時にやっぱり「おえ」が出てしまったんです。本当に丁寧に扱ってくれたし、変なことを要求されたわけでもないし、むしろとても気持ちよくて幸せだったのに、それでも駄目だったんです。
「この人なら大丈夫かと思いたかったけど、やっぱり駄目だった」という気持ちになり、暗い気持ちになりました。もしかして別れないといけないの」と思うとぞっとして悲しくて。でも、そこで「いや、それじゃ今までと変わらない。ダメだったら相手を変える、というんじゃなくて、この人と乗り越えられるものなら乗り越えたい」
そう思って思い切って彼にこの事実を伝えました。「あなたのせいじゃないの。私の中の問題なの」と泣きながら伝えたところ、彼はその言葉をきいて、自分のせいと捉えて謝るでもなく、私を責めるでもなく、そのまんま、受け止めてくれたんです。一緒に何とかしていこうと言ってくれました。
そのことが私はものすごく嬉しくて、料理屋さんで人目もはばからず泣きじゃくってしまいました。そして、それをきっかけに私はその「おえっ」を乗り越えることができたんです。
おそらくありのままを受け止めてくれたことが大きかったんだと思います。
私の場合は、彼がそういったことを受け止めてくれるだけの器のでかい人だったことで、大きく助けられました。別の時に彼が「『話すことは放すこと』っていうから、とりあえず話してみや」と私の過去のつらい話を聞いてくれ、そのおかげで乗り越えることができたというがあったんですが、この時もたぶんそうだったんだと思います。
話せそうなら思い切って彼や、友達に話してみることも一つの解決方法になるかもしれません。
3専門家の力を借りて解決する
様々な方法を紹介しましたが、文章だけではうまくつかめないかもしれません。また自分では今、どのワークが必要なのかわからなかったり、心の傷が深すぎたり、感情を抑え込みすぎて麻痺していたりということもあるかもしれません。そんな時には、専門家に頼ることを考えてもいいと思います。
カウンセリングとか心理セラピーというと、「心の病をもつ人が使うんじゃないの」とか「心が弱いと思われそう」とかさまざまな不安を持つ方もおられるようですが、そんなことはありません。むしろ、普通の人、自分の心としっかり向き合えるようになりたい人、精神や心を向上させていきたいという前向きな方も多くおられます。また、そういう普通の方がたまたまいろんな出来事で一時的に気分が沈んでいるときに使われることもあります。ですので、精神面、心理面でのブロックや、自分の中の未解決の心の課題を解決していきたい人は、専門的に勉強してきた人の力を借りるのも手だと思います。
その時のポイントは力を借りる人を慎重に選ぶことです。できれば信頼できる人からの紹介や、自分の直感を使う、または、一度試しに話してみて相性が合いそうな人を選ぶ、などを心がけてください。私の対話セラピーももしかしたらお役に立てるかもしれません。
私の事例
私が潜在的に持っていた課題で「鏡で自分の顔を見るのが気持ち悪くて直視できない」「自分の髪型がいつも歪んでいる気がして不安」というものがありました。客観的に、気持ち悪い顔だとは思わないんですが、見るだけで軽いめまいのような感じがして直視できませんでした。何で気持ち悪いのか自分でも理由はわかりませんでした。潜在的に「自分が嫌いだった」んだと思います。
その時は潜在的な過去の課題をセラピーで解消した後、セラピストから宿題として「鏡を見ながら毎日『かわいいね』と言い続ける」というのが出され、二週間ほど続けるよう言われました。それを言うのは本当に恥ずかしくて、最初は違和感ばかり感じていましたが、そのうちその言葉を自分で受け止められるようになっていきました。おかげで今は、自分の顔を鏡で見ても平気になりました。
心理セラピーのスキルとはどのようなものか?
先ほどから心理セラピーのワークの話を何度かしているので、どのようなものか一例を紹介してみたいと思います。
私が受けた中で印象に残っているセラピーの一つは、私が「男性に大切にされないと思っている」という思い込みを潜在意識の中に見つけた時でした。そんなことはないと意識で否定しようとしても、その思いを完全に拭えませんでした。
その時は、ラインオブタイムセラピーというワークを行いました。思い込みが生まれたきっかけとなる過去の出来事まで潜在意識の中で戻っていって、その時の自分や出来事を客観的に見つめることで、ネガティブな思い込みを変え、心を癒すというものです。
このときは、原因を解決した後に突然、私の子ども時代から大人になるまでのいろんな思い出が走馬灯のように次々と思い出されました(というと死にかけたみたいですね 笑)。小学校の時、大学の時、社会人になってから……私が困っていたその時々でいろんな男性が私のことを助けてくれている、そんな光景が次々浮かんできました。そのことをなぜか、この瞬間まですっかり忘れていたんです。
自分の中に「男性に大切にされるはずがない」という思い込みがあったので、それに合わない記憶は自分の意識の中から消していたんだな、とその時気が付きました。そのことをその時まで忘れていたことに驚き、思い出したこと、その時々のことが暖かく感じられて、嬉しくて、涙がたくさん出ました。
実は、その時まで「男性に大切にされている女性」を見るとイライラして嫉妬の感情があったんですが、それがすっかりなくなっていました。
またこのことがきっかけで、自分も男性に愛されるに値する女性なんだと少し自信が付いたような気がします。
心当たりのないトラウマの原因は前世?
ちなみに私の場合、こういった「トラウマ」の原因に心当たりがあまりなかったりします。ごくごく普通の家庭で育ったので、家庭の中でそういう原因があったとも考えづらいです。ということは、生まれる前から持っていたということでしょうか。
私たちが使うスキルの中にはいわゆる「過去世療法」に近いものもあります。過去世というのがあるのかどうか、私には証明できませんが、実際にそういったものが「ある」という前提でワークをすると、とてもうまくいきます。私にとっては、それが本当かどうかより、効くかどうかの方が重要なので、それでいいのです。
ですから、「私は過去に虐待なども受けてないし、セラピーを受けるようなことはない」と思っている人の中にも、受けることで男性に対する反応ががらりと変わり、楽になる人がいるかもしれません。
もちろん、明らかに原因がわかっている(虐待とか)ときも解決できます。
原因はあってもなくても、それを取り除く方法は「ある」ということがわかっていたら、ちょっと安心しませんか?