단골일기(常連日記)
梨泰院に住み始めてちょっとした野望がありました。それは今まで廻ったことのある本屋、気に入った本屋の단골(常連)になることです。
本屋を廻り始めていつも気になっていたことは、これはしていてよいのかという事、これは観光でも出来るのではないか、遊んでいるだけではないのか、という不安になることがありました。それを払拭するためにワークショップに参加してみたり、とにかく数だと思って様々なことをしてきました。その行動自体が正解だったのかそうでないのかというのは、まだ分からず確信も持っていません。
ただ、「住む」という体験で出来ることを探していた中で見つけたのが、好きな本屋の「단골」になることでした。
もう2度と来ることはないのだからと、あせることもなく、じっくり店内の空気、香り、本屋の店主の無言の会話も存分に楽しみ、何も買わなくて帰路につくことがが出来ます。そして一時でも「よく来ていたお客さんだな」と記憶してくれるといいなという欲望もありました。
一応徒歩圏内のへバンチョン(해방촌)の「コヨソサ」(고요서사)。
静寂の中で、自身と本が対峙する、その空間の常連になりたいと、そう決意を固め書店を訪れると、いつもの静寂の空間ではありません。小さな空間にイベントの準備に奮闘している人が立ち代わり入れ替わりで店内をあせくせ動いていました。
단골(常連)になる日は遠いです。