LINEのやり取りがエントリーシートを書けない原因かも知れない
朝の情報番組で話題に出ていた件が面白かったのでTwitterで呟いてみました。
「お母さんのLINEは長い問題!若者は3行から長く感じるとか!」
番組によると、今時の10代20代のコはLINEのやり取り文字数が短いそうです。
文章なんて打たない。
例えば、待ち合わせしているとします。
A)どこ?
B)〇〇(場所)
A)りょ(了解の意味)
B)おけ(OKの略)
こんな感じで会話を楽しむ?リズムを楽しむのだとか。
わが家もやっていた!
それを観ていて、20代の娘とのLINEのやり取りはまさにこれだったと気づいたのです。
初めて「りょ」と返事が来た時は、何のことか理解不能。
前後の文脈を読み取りました。
なるほど!今はそう返すのね、と。
番組で「なぜお母さんのLINEは長いのか?」を検証していたところ、挨拶文から始まっている!
これには流石に私もやっていませんが。
親世代はメール感覚でLINEを打ち込んでしまうので、長くなるらしいですね。
最後の締め言葉も忘れないお母様方もいました。
「句読点とか何か怖いし」に驚愕
私のTwitterにコメントをくださった方からの内容に驚きました。
「句読点とか何か怖い、と20代の方が言ってましたよ」
えっ?くとうてん?
LINEでひと言だけのやり取りをしていたら、確かに句読点は不要です。
それで会話が成り立ってしまうのだから必要性もないのでしょう。
このコメントを読んでふと謎が解けたような気がしました。
大学生のエントリーシート添削をしていると「文章が書けない」と言い出すのです。
偉そうに添削する側の私でも、特別文章の才能があるわけではありません。
それでも最低限の文は書けるし、相手が何を知りたいのかを想像することは出来ます。
ところが、書けないという学生は「本当に書けない」し、想像力が乏しいです。
エントリーシートが書けません!
就活を上手く乗り切るためのマニュアル本やセミナーなどは巷に溢れています。
エントリーシートも、応募する業界別に書き方の例文がネットにもあります。
それを丸ごと書き写して、添削を希望してくるのです。
「これでいいですか?」と。
一瞬でバレるのです、例文を当てはめてきたことを。
そこで、一から書いてみようかと促すと「何から書いたらいいですか?」となる。
曲がりなりにも大学生です。
なぜこんなに文章が書けないのだろう?と感じていました。
解けた謎がここです。
LINEもひとつの要因に過ぎませんが、普段から長い文章に触れていない。
お母さんからの長い文章は読んだとしても、返信はひと言ですからね。
自分で書くことをしていないのに、いきなり長文は難しいわけです。
句読点が怖いのも、どこに「、」を付ければいいのか分からない。
やたらと句読点をつける学生もいました。
「ごめん、読みづらい」と伝え、その場で音読をしてもらいます。
句読点は息継ぎ箇所になるので、「、」が多いと過呼吸になります!
エントリーシート添削のはずが、小学生の作文教室化するのです。
LINEの返信から頑張ってみない?
社会人ともなればビジネスメールも出すし、お客様に挨拶文も書きます。
新人教育が大変なのは、本来ならばすでに出来ているであろうことが抜けているからです。
せめて、お母さんからのLINEの返信は文章で打ってみない?
お母さんは愛情がこもっているから文章が長くなる、と情報番組でも結論付けられていました。
エントリーシートも企業への想いがないと伝わらないものです。
身近なところから練習してもらえるといいなと思います。