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育児も介護も仕事も、経験してみると世界はもっと違って見えるから。


「なりキリン」というキーワードを聞いたことがあるでしょうか?

この取り組みを思いつき、実行している社内の在り方が素晴らしい!

育児も介護も「やって当たり前」「出来るのが当然」ではないのです。

こんなはずじゃなかった!の連続が初めての育児

私は、実家も遠く知り合いが誰もいない土地での初めての育児でした。

寝かそうとすると泣く息子。

丸一日抱っこをして食事もまともに取れない私は、電気も点けず部屋に佇んでいたことがあります。

仕事から帰宅した夫がその様子を見て「怖かった」と今でもいいます。

ちょっとしたホラーだったそうです。

小学校入学までは、しょっちゅう風邪をひき病院通いが多かったのを覚えています。

子どもは可愛いけれど、それだけではない。

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まして仕事を持っていて、保育所からの呼び出しに早退を余儀無くされる。

介護に関しても同じで、高齢の親に「急に何かが起きる」のは当たり前と思っていた方がいいです。

結局呼び出されるのは女性の方が多いのも事実ですね。

仕事にも面白さを感じているであろう時期に自分のキャリアの迷子になりそうになる。

この感覚を、職場で知ってもらえるのと誰も分かってくれないことの違いは歴然です。


女性は出来てしまうから気付かれない

家事と仕事と育児(介護)を両立出来るのは女性だけなんじゃないかと思うのです。

”瞬時に状況判断をして優先順位を決め、行動に移す。”

文字に起こすと、そんなこと当たり前だと感じるかも知れないですが。

これ、女性が普通にやり切っているから簡単そうに見える。

実際に男性にやってもらうと、いかに高度な作業をしているのかが証明されるはずです。

思い浮かべてみてください。

朝の時間帯。

女性は保育園に預ける子どもの準備をしながら、夫の様子も見、食事を作り最低限の家事を終えて仕事に出ようと必死です。

ぐずる子どもの機嫌を取りながら夫に指示を出して、なんとかこの戦場から抜け出そうと毎朝苦戦しているはずです。

今は「イクメンパパ」が増えつつあるので少しは解消されているのでしょうか?

いずれにしても、この大変さは経験しないと口では理解されないのです。

どこかのタイミングで「なりきり制度」があったらいいのに

育児や介護だけじゃなく、「働く」大変さも知る機会があればいいのにと思います。

それは学校教育なのか、社会全体での仕組みか、企業内でなのかはわかりません。

今課題となっていることを皆んなで共有し、解決方法を探ろう!

そう考えてくれる人が増えて、形となっていけたらいいなと思うのでした。

「なりキリン」に続く企業が増えますように。


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