最高にクールな同僚の旅立ちにこのnoteを。
「公式noteはじめます!」
これが、彼女との出会いだった。
わたしが所属している会社には、本当に素敵な人がたくさんいて、出会うたび「この会社でよかった~」と思うほど。
そんな中、わたしがここ2年半お世話になっていた同僚が新たな夢に向かって退職することになったので、今日は彼女について書きたい。
モヤモヤのワーママに光をくれた人
はせがわみかさんと出会ったのは、ワーママとして復職して3か月頃のこと。社内掲示板に「公式noteはじめます!執筆メンバーを募集します!」というアナウンスが流れた。
復職してワーママとしての生活に慣れてきた当時、穏やかな日々に幸せを感じつつ、「なにかないかな」と新しいことを探していた。
当時は「探している」というはっきりした感覚はなかったものの、どこか日常に寂しさや物足りなさを感じていて、何かわからないものをわたしは求めていたように思う。
そんなときに見つけた「note」と「執筆メンバー募集」の文字。ボン!とたたかれたようにビビビっと頭に刺激が走り、即応募した。
ベテランなんだろうな~と思いきやまさかの同い年!
早速集まった執筆メンバーとはじめましての会がオンラインで開催された。そこでハキハキと進行していたのが、公式note運営責任者のみかさんだった。
落ち着いた話し方、わかりやすい伝え方、緊張しているメンバーを笑顔にしちゃうユニークさ、これからなにが始まるんだろう?とワクワクさせる今後の公式noteの方針・・・。
こんなにパキパキ進行してすごいな、きっとこの道(?)のベテランさんなんだろうな~と思っていたのに、まさかの同い年であることが判明!!
どんな人なんだろう?どうしてこんなに堂々としているんだろう?どんなことを考えているんだろう?瞬く間にみかさんに興味津々になった。
自由に書いた記事を褒めてくれた
執筆メンバーとして初めて書いた記事は、「自己紹介」がテーマ。会社の公式noteとして投稿するため、投稿前にみかさんに添削してもらった。
文章を誰かに見てもらうなんて学生時代ぶりで、どんな評価をされるのか内心ドッキドキだった。
だけどみかさんは、気持ちよく褒めてくれた。
上っ面のコメントではなくて、まず「執筆おつかれさま!」、それから「書いてくれてありがとう!」、そして「うえださんの文章はこういうところがいいね!」と、丁寧で温かくてふっと肩の力が抜けるようなコメントをくれた。
単純なわたしはそれが嬉しくて、書くことが楽しくなり、毎月noteを投稿し続けて今に至る。
みかさんみたいになりたくて運営メンバーに立候補
執筆メンバーとして活動し始めて約半年後、みかさんから公式note運営メンバーの募集があった。すっかりみかさんのファンになってしまったこと、もっと書くことに関わりたかったこと、運営メンバーになればみかさんに少しでも近づけるかもしれないという淡い期待を抱いて手を挙げた。
そこで一緒になったのは、支店も事業部も暮らす街も違う、早川さんとがべあずさん。
ただ業務をしているだけでは絶対に出会うことのなかった二人と出会わせてくれたのも、他ではないみかさんである。
運営メンバー以外にも、多才な執筆メンバーに出会えたのも感謝感謝感謝。中でも偶然同県に住んでいたみはらさんとリアルで対面できたのは、フルリモートで知り合いのいない地域に引越してきたわたしにとっては、胸が震えるほどうれしい出来事だった。
みかさんの取材は「聞く人」「話す人」どっちも生きていた
運営メンバーになって、何度かみかさんの取材に同席させてもらったことがある。みかさんは社員インタビューの企画から取材・執筆までも担当していて、「このおもしろい記事が生まれるまでの一連の流れを見てみたい!」と思わずにはいられなかった。
それまでわたしは、「聞きたいことをいくつか準備しておいて、当日相手に順番に尋ねる」ことが取材だと思っていた。だけど、みかさんの取材は想像していたものと全然ちがった。
みかさんは、相手の話が聞きたくて、相手のことを理解したくて、自分の中で咀嚼しながら、咀嚼しきれなかったものについてまた質問を投げていた。素人感想だけど、その取材には「熱」があって、事前に準備した質問リストだとか順番なんてものは、少なくとも同席している限りはまったく感じなかった。
「なんかちがうね?」の初稿が生き返る瞬間を目の当たりにした
取材記事のむずかしいところ。それは、熱のある取材内容をどう文章に反映させていくか、だと個人的に思っている。取材に立ち会った当人たちはわかっていても、記事を読んで初めて知る人からしたら、当然そこにある記事がすべてである。
同席させてもらった取材の初稿ができたとき、「なんかちがうね?」祭りだった。並べてある言葉は事実なんだけれども、読んでも読んでもあのときの熱を感じることは難しかった。
「ちょっとリライトしてみたんだけどどうだろう?」とみかさんから返ってきた原稿を見て、「ああ、この人には一生敵わないな」と思った。だって、正しさで埋め尽くされたが故に窮屈そうで、まじめでどこか物足りなかった原稿が見事に息をしていたのだ。
一つひとつの言葉が心地よさそうに、穏やかな表情で並んでいるような。わたしは文章が生き返るのをはじめて見た。
実はプライベートでもみかさんに救われた
多忙な本業の傍ら、副業でキャリアカウンセリングをやっていたり、パーソナル編集者として活動していたり、とにかく多才なみかさん。
キャリアにモヤモヤしていたわたしは、みかさんのこの記事を見て即応募。「同僚からガチの悩み相談されるの気まずいかな~・・・?」と思いつつ、わたしはどうしてもみかさんに相談したかった。憧れのみかさんに、わたしのすべてをさらけ出して受け止めてほしかったのだ。
月に一回、一時間のワークを約半年続けた。結果・・・わたしは救われた。スッキリしたとかのレベルではなく、これまで十年近く、下手したらこれまでの人生でずっとこびりついていた塊を、つるんっと磨き落としてくれたような、新しい脳みそをもらったような感覚。
ワークが終わった今でも悩むことはあるけど、そんなときはみかさんから教えてもらったこと、言われたことを思い出して乗り越えている。
このワークについての感想は別記事でじっくり投稿します。
お別れは言わない
芯があって、自分の気持ちに嘘をつかず、とにかく自分から動いて、やりたいことをやって、「やりきる」ということを体現して見せてくれたみかさん。
いつ寝てるの?というくらいパワフルだけど、無理をしているようには見えなくて、自分が望むほうへ手を伸ばしてつかみに行っている様子は、「わたしの人生はわたしが生きる!」と全身で表してくれているようだ。
みかさんに「いま」出会えたことは、わたしに必要なことだったと思う。それくらい、彼女からもらったものは大きかった。
いつか、わたしもみかさんになにかをあげられたらいいな。
これからもよろしく!