「令嬢アンナの真実」と”Inventing Anna”
「令嬢アンナの真実」をNetflixで見終わりました。
長いことnoteをまたさぼっているので、文章を書くのは久しぶりです。
私はそもそもドラマを見るのがあまり得意ではありません。何故なら長いから。一話一時間を何度も繰り返し見ることは時間を要しますし、体力的にもしんどい。毎話一秒たりとも面白くないシーンがない、というドラマなどほとんどありません。そんな中で久しぶりに見終えたドラマでした。
それほど面白かったのかと聞かれると何故か答えはnoです。今までに観て止まらなかったのは、Netflixでいうとクイーンズギャンビットやイカゲームなど。これらと比べてみてどうだったかと言えば、うーんそこまで、というのが私の感想です。
それではなぜこのドラマを最後まで見終えてしまったのか。それは正直私にもわからないのですが、とにかくオチまで見てやろう、オチを知りたい、というのが感情でした。
https://www.youtube.com/watch?v=iqPcRg7jwz4
このドラマを見ながら考えていたことは主に二つ。話し方とファッションです。
話し方
主人公アンナの独特な訛り。イギリス英語も聞こえるし唇を噛むようなfの音も良く聞こえる。ロシア生まれでドイツの令嬢?バックグラウンドが多いと発音方法も重なりますね。
そしてヴィヴィアンの鬼アメリカ英語が印象に強かったです。これぞアメリカ。アメリカが舞台のドラマを見ているといつも同じ感情になります。話すことに全ての体力を使うような話し方というか、口から言葉が生まれているのが一番わかりやすい方言というか。感情が乗りやすい話し方だなと思います。それだけ伝わりやすさを感じます。日本語は口を動かす言語ではないから、思いが伝わりづらい。もちろんヴィヴィアンは身振り手振りも大きいので、なおさらですね。
ファッション
このドラマにはブランド品も良く出てきますが、アンナのファッションが洗練されていて常に最先端、というような説明がされていましたが、果たしてそれって本当か?
久しぶりにゴシップガールを思い出しました。私世代の女性でゴシップガールのファンは多いと思います。登場人物のファッションに心躍らせた女の子も多かったはず。ちなみに私はブレア派でした。当時のおしゃれの最先端であったはずのGSも、今見れば何だか古い印象がありますよね。昔は大きいブランドバッグが流行ってましたよね。今はミニバッグがメジャー。
令嬢アンナの真実を見ていると、ゴシップガールを見ているような気分になるスタイリングが多かったです。もしかしてこれがNYのスタイリングなのか?足し引きの組み合わせではなく、とにかくプラスプラスプラス。このドラマは実在する人物を描いた物語でもあるので、昔のファッションの表現なのかなとも思いましたが、アンナの弁護をするトッドの奥さんはドラマ中でもスタイリッシュですよね。アンナはアイコニックなアイテムだと今大流行中のDIORのキャンバストートを持っていたりもするので、アンナのスタイリングがオーバーなだけのような気もします。アメリカンドリームを胸にのし上がっていく女の子ですから、わかりやすい、派手なアイテムが選ばれているのかもしれません。
英名は"Inventing Anna"です。私としてはこちらの題の方がしっくりきます。アンナがアンナ自信をインベントしていくイメージ。
でっちあげる、捏造するというよりは育てていく、というような雰囲気がありました。それはアンナ自信にしか出来ないことだったはず。
自分に自信を持って行動し、周りにそれを広めるというのは難しいことだと思います。私自身それは出来ていないと思います。そういった意味で若い年齢から自分の才能を信じて行動してきたアンナは凄いと思う。
その代償としての裁判だったとしたらどうでしょうか。成功の裏にやましいことが何もないということはないのでしょうか。