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【選んで無職日記105】唐揚げが美味しかったです

2024/10/31

 今日は第一回目のハローワーク認定日だ。朝早めに起きてパンを食べ、少し勉強して化粧をした。

 昼はパスタを作って食べ、車に乗ってハローワークに向かう。
 指定された階に向かうと沢山の人がベンチで待っていて、これは呼ばれるまで時間がかかるかもしれないなと思いながら本を開くも、自分の名前が呼ばれるかもしれないという緊張感もあって流し読みになってしまった。
 あまり待たずに名前を呼ばれ、顔写真を手渡し、また座り、もう一度呼ばれると、次の来館は十二月でよいことと、今日最初の就職相談をすればもう次の十二月の指定日までは求職の実績は必要ない旨を伝えられる。今日相談していきますというと、次の場所に案内された。
 こちらでもあまり待たず呼ばれ、とても親切な担当者さんに色々と教えてもらう。失業保険が貰えるのはいつか、どういう計算方法になるのかなど、こちらから聞かずとも確認したいことを付箋に貼って教えてもらえたのでありがたい。
 ここまで色んなハローワークの人にお世話になったが、献身的にサポートしてくれる人もいれば、業務として接しておりますのラインを超えない人もいたなと思い返す。

 『ハローワークに勤めている人』という存在がいるのが、なんとなく不思議というか、面白いと思った。私たちはハローワークに仕事を探しに行っていて、ハローワークに勤めている人は、仕事を探している人の手伝いをする仕事。目の前にいる私たちは皆無職で、ハローワークに勤めている人は仕事をしている状態の人。状況の違いが明確で、変な違和感を感じる。

 職業訓練について聞いてみたいと言うと、また別の担当者を紹介してもらった。職業訓練は状況としては学びながら失業保険も貰えてありがたい環境だけれども、自分としてはどうだろう。うーん、と思ってしまった。よっぽど自分が学んで仕事にしたいと思えるような内容でないと、お金を貰ったとしても自分は満足しないだろうな、と思う。偉そうなこった。でも、私はそういうタイプの人だ。
 帰り際、職業訓練もいいのですが、やはりお仕事を定期的に探してみてくださいね、と言われる。はい、ありがとうございますと返しながら、仕事かあ、と面倒くさい気持ちがどう考えても勝っている。

 思ったより早くハローワークでの用事が終わり、家に戻ると夫もジムから戻ってきていたので、支度して家を出る。
 シェアバイクを起動させながら、もしかしたら今年最後の使用になるかもしれないと思う。先ほど携帯電話に、今年のシェアバイクの使用期限が十一月の中旬で終了しますと通知が来ていた。今年はあまり乗らなかったにせよ、毎年夏はシェアバイクにお世話になっている。今年もありがとうございましたという気持ちを込めながら、予約した自転車にパスコードを打ち込む。

 自転車をかっ飛ばして行きたかった書店に行き、欲しかった本を買い、そのまま自転車で駅まで行く途中、大学構内を抜けて帰る。
 夕方で辺りは暗くなり始めていたけれど、イチョウ並木がとても綺麗で、銀杏の香りが強く香った。
 ここには学生以外にも沢山の観光客や市民が訪れ、その景色を見たり、散歩を楽しんだりする。大学を通るたびに、学生に戻りたいなと思う。こんなに美しい校内で勉強出来たらどんなに素敵だろうと思うし、そしていつまでたっても何かを学び続けるのは良いことだ。

 その後はお茶したり買い物したりして、家の近くの入ったことのない居酒屋に入った。安いのに味が良く満足値が高い。仕事帰り風のサラリーマンが一人で来ていて、しかも何人もそういう人がいたので、いい店なんだなと思う。

 ちなみにの話。今日行ったハローワークに、美人の窓口担当者さんがいた。肌が白くて、お顔が可愛い。丁寧に話す様子が遠くからでも見て取れて、彼女が担当なら皆安心するだろうなと思う。今日もオガタはいて、後輩の指導に当たっていた。皆素敵です。
 そしての話。ハロウィンだから、街にコスプレ女子が溢れていた。駅ビルにまあまあ露出の激しい恰好をした若い子が沢山いて、目のやり場に困る。かくいう私も学生の時はコスプレをして渋谷に繰り出していたと夫に言うと、離婚に一歩近づいたと冗談を言われる。
 それにしてもコスプレ衣装の生地って薄くてペラペラで、本当に不安になる。それもう透けてるけど大丈夫かいな、と思いながら見てまう。なんで囚人の恰好を選んだんだろう、と考えてしまう。今年は黒猫が多い様子でした。


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