【選んで無職日記17】退職当日

2024/8/2
ついに退職当日。時間で記載していく。

10:41
チームや事業部への挨拶メールの下書きも済み、本当にすることがない。
社内トレーニング動画でも見ようかと思うが、トレーナーが新卒2年目のいけ好かない男の子だったので見る気が失せる。有能なのはわかるがコミュニケーション能力が異様に低い。

11:55
相変わらずすることがないのでnoteの下書きを書いている。社用のパソコンでnoteを書くことももうなくなるのだと思うと不思議な気持ちだ。それと同時に、会社のパソコンで私用の文章を書くなよ、という気持ちもある。

14:21
最後のチームランチから帰宅。焼肉を食べた。ハラミが柔らかくて美味しかった。
少し早いけど、所属している事業部の皆様に退職メールを送信する。
今後の連絡先と称して自分のgmailのメールアドレスを記載しているが、こんなのに連絡してくるやつなんていないだろうと思う。

16:00
チームの皆様がお別れ会を開いてくれた。私のチームは東京と私が今いる都市の2拠点に分かれているため、こちらはこちらで会議室をおさえて、オンラインミーティングをつないで始まる。
上司が、私の顔が東京のチームによく見えるようにと、私の顔だけをアップしたPCを追加で繋ぎ始める。ええてほんま、と思いながら、恥ずかしいからやめてくださいよ～と心からいなすものの、カメラを切ってくれなかった。皆でお菓子を食べながら1時間過ごす予定だったので、私としては食べているところを映されているのが本当に嫌だった。

会の途中あたりでプレゼントと寄せ書きを貰う。これは嬉しかった。どれも私のことを思って選んでくれた物だとわかる。寄せ書きには「新天地でも頑張ってください」という言葉が散乱している。新天地なんかないんだけどね～☆と思いながら読んだ。
残り十五分を残して急に上司が、それではこちらはこちらでやりますんで、東京の皆さんお疲れ様でした～とか言って急にオンライン会議を切り始める。唐突な接続解除だったので驚く。このスケジュール調整なんやねん、と思う。

17:10
定時まですることがなさすぎるので、もう退勤しようと思い準備を始めた。こうなることだろうと思って前日に少し長めに仕事をしておいた。我ながら本当に事前準備がいい。
PCを返却するときは少し悲しい気持ちになる。またご飯でも誘ってください、と嘘をつき、お世話になりました、と周りの人に声をかけ、なるべくにこやかにオフィスを去る。私の顔写真がついた入館証をセキュリティ担当の人に手渡し、オフィスから出してもらう。
ここにはもう来ないのだなと思う。

18:50
地元行きのJRに乗り込む。今日は家に帰っても一人なので、流石に退職日でそれは寂しい。
両親は退職のことは何も気かず、母と陽気にYoutubeを見て、母と犬と3人で暑い部屋で寝た。