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【選んで無職日記74】何故人は支配しようとするのか

2024/9/28

 マギー・スミスが亡くなったというニュースを見てハリー・ポッターシリーズを見返したくなり、死の秘宝Part2をサブスクで見返した。この映画内でマギー・スミス演じるマクゴナガル先生が、ホグワーツ城を守るために「ピエルトータム・ロコモーター」という魔法を使うシーンがあり、ハリーポッターファンなら大好きなセリフだと思う。マクゴナガル先生といえばのワンシーンでもあるので、これが見たくてこの回に決めた。
 マギー・スミスといえばマクゴナガル先生だが、『ダウントン・アビー』も私の中では印象深い。私はこのドラマが大好きで全シーズンを二周しているが、ドラマ内では馬鹿デカ屋敷の前伯爵夫人を演じており、そのドッカとした立ち振る舞いは見事だった。

 ところで先日からSTAR WARSシリーズを再履修している私には、ハリーポッターシリーズの”名前を言ってはいけないあの人”とダースベイダーを始めとするシスの皆さんに共通するものを感じた。
 なぜ能力を持った人間は何かを支配しようとするのか?
 ヴォルデモートはデスイーターたちを、ダースベイダーは帝国軍のトップとして(パルパティーンは一旦置いとく)、沢山の信者を侍らせて魔法界や銀河を統一しようとする。何故なのか。
 私は社会人になってもう少しで十年くらいになるが、誰かの上に立ちたい、という感情があまりない。ピープル・マネジメントをしてみたい、という気持ちはあるが、それは”誰かよりも立場が偉くなりたい”とはまた違う感情で、人と働くということ(=誰かをマネジメントする)はどういうことなのかを知りたいという気持ちに近い。
 一方ヴォルデモートやダースベイダーさんたちは、俺の帝国だ!と無事俺様気質を発揮してリーダーになり、俺に従わないのならやるまでだ、ドーン!!!!!でやってしまう。
 私と彼らの違いは「力」を持っているかいないかだと思う。圧倒的な強さ、能力。自分の力が周りに及ぼす影響の大きさと、その報酬。
 私も彼らのような圧倒的な力を持った時に、同じように振舞うだろうか?それとも・・・。
 そもそも力を持っていない私は彼らの気持ちが当然わからないので、魔法界や銀河でウェイウェイ言わしている彼らを見ると「なんでこうなっちまったんだろ」という少し冷めた目線で見ることになる。そして彼らの持つ力に翻弄される周囲の人々を見ると可哀想に感じる。
 そしてどんな物語にも必ず、力を持った人たちに対抗して正義を追い求め続ける若き勇者がいる。お決まりの流れで、勿論正義が勝つ。これが現実世界に有効でないのが残念に思う。
 

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