見出し画像

黒板百景(2)わびさび

おはようございます。
黒板百景のお時間になりました。玄関先に置いた、誰でも自由に描いたり消したりできる黒板です。街の小さなアーチストの作品をお楽しみください。

新聞の特集で山頭火をやっていました。紹介されている句の中のうち「壺に水仙、私の春は十分」が気に入りました。黒板にこの句を書いたら、小さなアーチストは分かってくれるだろうか?とママさんに伺ったところ、パパのオリジナル書いたらと言われましたので考えました。

 日本に桜、私の春は十分
 密のため桜鑑賞10分制限
 チューリップ咲いた、黄色
 チューリップ、黄色は2等か3等か

どうにも捻りが足りないので「壺に水仙」を黒板に書くことにしました。

すると翌日

「どうゆうこと?」

とゆうことになりました。

やはりというか、小さなアーチストには「わびさび」よりも楽しいことだらけなんだから「わびさび不要」なんだろうなと思った次第です。とは言え、質問されてそのままにしておくのもしのびないので、返答をしておきました。

「こたえ:わびさび」

そうしたところ・・・

画像1

「そーなんだね」
「おぼえとくね」

という反応でした。なんという知的好奇心。黒板に〇〇よりとかわいらしい名前も添えてありましたが、その部分は念のために、黒板消しで消してあります。

街の小さなアーチストが「わびさび」をしみじみ感じるお年頃になったときに水仙をみて「壺に水仙」を思い出してくれたら、黒板百景もうれしい限りです。

▼黒板百景(1)▼黒板百景(3)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?