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純金のジュエリー加工は出来るのか?

純金の加工は出来ない事はありませんが

先日お問い合わせ頂いたメールの中に「純金の指輪への加工は出来るのか?」がありました。

実は宝飾品で使われている地金は通常「純金」ではなく「18金」です。純金は地金自体が柔らかく宝飾品の加工には向いていないとされています。

金といえばピカピカ光り輝くイメージがありますが、それは18金の事であり、純金はピカピカというよりマットな質感です。例えば金閣寺の色といえば分かりやすいかも知れません。

ただ、アジアでは純金のジュエリーがメインとなっていて加工技術は基本的に変わるものではないのです。では、何が違うのかというと絶対数が少ないので価格が高いって事ですね。

宝石職人さんは地金ごとにまとめて仕事をするので、今週はプラチナ、来週は18金といった感じで仕事をする場合が多いです。理由は地金同士が混ざってしまうからなんですが、純金は仕事が少なすぎて割に合わないという事です。

加工も違うし、磨いても艶が出にくいし地金も柔らかい。

そんな理由もあって、加工賃が高いんです。こちらとしても期待通りの仕事が出来ないと悔いが残るものですし、純金も扱えるけど高くなるし品質もまぁまぁとなるとあまり扱いたい地金ではなさそうですね。

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