仕事で感極まるということ
こんばんは、タナカです。
年度末最終出社日という方も多いかと思いますが、タナカの勤め先でも社を去る方が数名いました。先日送別会をしたEさんもその一人です。
社員に向けて挨拶をしていただく時間があり、いつものように「私の話は長いからネ、かいつまんでお話しますと…」といかにも長くなるであろう昔の話から始められたので皆もハハハ…と和やかな雰囲気に包まれました。
様子が変わったのはそれから少し後のこと。
Eさんの声がガラガラしているのに気づきます。
半世紀前から今のお仕事に従事され、入社当時のようなでかい仕事は今はなかなか無いけれども、難しいかもしれないけれど大きい仕事を見つけて、皆で取り組んでもらえたら…というところまでお話しされ、そこでついにEさんは言葉を詰まらせました。
あのEさんが。
無言が大嫌いで、社内でもお客さんとの会議でもとにかく話しまくっていたEさんが。
「…スミマセン、ちょっと感極まってしまって」と少し震えた声で話を続けるのかと思いきや、「ということで皆さんサヨウナラ!」と本当に短いスピーチで切り上げてしまいました。
その後大きな拍手に包まれていたことは言うまでもありません。
タナカがEさんにお世話になって15年ほどになりますが、感極まったEさんの姿を見たのはこれが初めてでした。そして最後になるはずです。
どんな思いがあの時頭を巡っていたのか想像もつきませんが、本当にお疲れ様でしたとしか言えません。
自分は感極まるような仕事はできてないな、とふと思います。
良い悪いではなく仕事に対する性格の問題なのでそれはそれで構わないですし、Eさん以外の方も感極まる挨拶をされた訳でもありません。なので特別うらやましいとか残念だとは思わないのですが、何で自分はそうなのだろうという疑問は残ります。
仕事に血が騒がないタナカが露呈した配信回はこちら。
来週から新年度、去る人あれば来る人あり。
皆さん良い門出を!
それでは、タナカでした。
写真はLOVOTというロボットです。Eさんはこの存在をあまり良く思わなかったようで、家族を増やすことの方がいかに面白くいかに大変かを力説されていました。その後しばらくしてタナカ家には息子が誕生しました。