初心     担当:八木正典

日本には「初心」という言葉があります。それは「初心者の心」という意味です。修行の目標とは、常にこの初心者の心を保ち続けることなのです。(禅マインド ビギナーズマインド)
 
 
「初心にかえる」とか「初心忘るべからず」という言葉があります。
物事を始めた時の謙虚で純粋な気持ちをもつという意味ですが、経験値を高め熟練していくうえで初心を思い返すことの重要性を述べたものです。
一方、禅マインドで語られている初心は少し性質が違っているように感じます。熟達していくことはあれこれを分別していくことによって自分を限定してしまう、当初持っていた無限の心を制限していくものであるととらえています。常に初心者の心を保ち続けることが重要かつ必要でありながら、それが一番難しいものだというのです。
すでにわかっている、経験によって理解している、前例によって心得ていると感じがちな自分の思考を振り返りながら、初心であることの意味を追求していきたいと感じております。

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