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残された時間、どう過ごせるのか検索した日々【末期がん】
末期がんと診断された父の闘病中、わたしは日々検索をした。介護に関することだったり、病気の名前だったり、薬の副作用だったり。
それから、末期がんの人が具体的にどんな症状が出るのか検索することもあった。父に残された時間はわずか。その大切な日々をどんな風に過ごすことができるのか知りたかったから。
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度々書いていることだから、もういいよという声も聞こえてきそうだけれど、そう言わずに聞いて頂けるとありがたい。
わたしの父は余命3カ月と宣告されて、本当に3カ月で亡くなった。もちろん、余命宣告をされてもがんが寛解したという話は聞くし、残念なことに宣告された日を待たずに亡くなったという人の話も聞く。
どちらにしても心の整理なんてできるはずもないけれど、わたしの父の場合は、ぴしゃりと余命を当てられたものだから「先生ってすごいな、やっぱりそういう症状が出ているんだろうな」…と思わずにはいられなかった。
介護しているときはとてもとても長く感じた日々だったけれど、過ぎてみれば3カ月というのは、あっという間だった。そのわずか3カ月の間、父を間近で見ていて、食欲が減ってきたり、末期がん患者に見られるせん妄という症状が出たり…といくつか体調が悪化していくサインがあった。
闘病している本人にとっても、近くにいる家族にとっても、そのサインはつらいもの。だけど、どんな時期にそのサインが出るか知っておくことで、残された時間がどのくらいか…という心構えができるんじゃないか、とも思った。
少なくとも、わたしは日々検索する中でせん妄が末期がん患者に見られる症状だと知り、困惑すると同時に腑に落ちた部分もあった。だから、せん妄の症状を見ても「どうしよう、どうしよう」とうろたえずに済んだ。
それで、せっかくなら記憶が鮮明なうちに、末期がんだった父にどんなサインが出て、どんな時間を過ごしたかを記録に残してみようと思った。なんでこんなことを書いているかと言うと、記録を残してみようとは思うものの、まだ迷いがあるから。
誰にでも当てはまるサインではないのだから、
発信しても意味がないんじゃないかしら。
情報を発信して現在闘病中の人や周りの人を
不安にさせてしまうんじゃないかしら。
わたしが日々検索していた時のように、残された時間を大切に過ごしたいと思う人の参考になれば良いなと思って、少しずつ記録していきたいと思っている。思っているけれど。…迷う。そんな今日のnoteでした。