
Photo by
daraz
実家を見る度に思い出すこと。
ワクチン3回目を終えた昨日。ちょっと用事があって、実家に立ち寄った。家主はいない。
そういえば、半年前に1回目の接種をした頃は、まだ父は元気だった。いや、元気ではなかったのかもしれない。わたしが体調を知らなかっただけで。
・
・
・
1回目のワクチンの日、近くの病院では予約ができず、市外の病院へと向かった。その帰り道に、実家はある。
久しぶりに実家の前を通ったわたしは、頭の中で「パパは家にいるかしら」と思った。そう、思ったのだ。思っただけで、実家に立ち寄ることも、連絡することもしなかった。
不義理な娘である。
車の窓から実家を見上げて、「また今度来ればいいか」なんて考えていた。
その、”また今度”はすぐにやってきた。父から、「具合が悪いから病院に連れて行ってほしい」と連絡があったのだ。あのできごとが、ほんの6カ月前のこととは思えない。
家主のいない実家を見上げて思い出す。
きっと見上げる度に思い出す、不義理な娘だ。
編集後記:後悔先に立たずとはよく言ったものですね。「あの時、会いに行ってあげれば…」と今になって後悔しています。