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夢は支離滅裂だけど、死んだ父に会えた。

年明けに父がなくなって1ヶ月経った。陽は延びたけれど、駅に着く頃にはもう月が出ていた。


──いい加減片づけをしないと

そう思い立って、月命日の翌日に部屋の片づけをすることにした。


片づけないと…という気持ちが毎日毎日積み重なって

1カ月過ぎたら、父が夢に出てきた。



夢の話は支離滅裂で、

なぜか白い段ボールでできたソファに父は座っていた。

鍵を忘れて家を出たわたしに、『何やってンだ』と笑っていた。

部屋の中には、なぜか父と、元奥さん、つまりわたしの母とその再婚相手がいた。夢は支離滅裂。

介護ベッドのモーターの力なしでは起き上がるのがしんどそうだった父が、夢の中ではゆったりと腰かけている。

支離滅裂だけど、安心した。



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