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【在宅介護】信じられないけれど本当の話。

いま40代のわたしや健康な人にとってはちょっと信じられない話かもしれないが、お年寄りはなんでもないことで転んでしまう。

これは父親の話だけれど、足腰が弱ってきたことに加え、足の裏がカサカサでフローリングのようなツルツルとした床だと滑ってしまうのだ。

よろけながらも手すりを使わずに歩けるのに、フローリングに立ち上がった瞬間にスルスルと転ぶ。そして立ち上がらせようとしても、滑ってしまって思うように体が支えられない。まるでスケートのように。

そこで、父に靴下をはかせることにした。暑がりの父のこと、嫌がるだろうな~と思ったが、案外すんなり受け入れてくれた。靴下をはくと、多少滑り止めになるようで歩きやすい様子だった。

父が亡くなった今となっては、素足ですったもんだしていた姿を思い出して笑ってしまうが、当時は”転んだら命とり”と思って、必至で策を考えていた。素足だとスケートのように滑ってしまうなんて信じられないけれど、いつか自分も迎えるであろう本当の話でした。


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