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ほのじ介護録/余命3カ月の父とわたしの場合
2022年4月28日 18:21
あー、やっぱり泣いてしまった。今週から仕事を再開し、来週には父の納骨を控えている。通常運転に戻りつつある、わたしの生活。だから、意を決して行ったんだ。父がよく通っていた立呑屋へ。・・・父が足繁く通っていた立呑屋は、わたしが通っているジムのすぐ近くにある。筋トレは趣味と言ってもいいくらいだから、わたしも毎日のように立呑屋の前を通っていた。コロナ禍で人数制限や換気の義務を負った立呑
2022年3月10日 14:39
年明けに父が亡くなって、何かにつけて父のことを思い出してしまう。駅の改札を出たところで、父とはよく待ち合わせをした。年のわりにお洒落だった父は、会うたびに違うハンチング帽をかぶり、真っ赤なブルゾンを好んで着ていた。いつかの誕生日プレゼントも、ハンチング帽だった。だから、電車を降りて、ハンチング帽にブルゾンを着た老人を見かけると、ハッとしてしまう。そして、ちょっと思ったのだけど、似たよう
2022年3月8日 11:37
末期がんと診断された父は、その時点での衰弱具合とがんの進行状況を鑑み、自宅での緩和ケアを始めることになった。痛みを緩和して、余生を過ごすという方針だから、主に処方されていたのは痛み止めだった。その中の一つに、オプソというものがあった。Amazonよりお世話になった薬局さん自宅での緩和ケア生活が始まると、往診の先生や看護師さんの負担を軽減するためだろう、日常の往診で必要になる点滴や注射針が自
2022年3月7日 11:16
父が亡くなった日…それから10日ほど経って、葬儀が執り行われた。実は、その間にわたしの娘の成人式があった。たった一人の我が娘の成人式。父死亡、成人式、葬儀……なんという並び。前撮りも済ませていたし、成人式当日は列席する予定はなかった。だから、特にバタバタすることもなかったのだが、数年経ってからこの数日のことを思い出したら、「あぁ、バタバタしてて何も覚えてないわ」なんて言っていそうだ。─
2022年3月6日 13:48
『もうやめな~』と言われても、やめられないのだ。何がって、買い物ついでに近所のペットショップを覗くことを───。「もうやめな」と言っていた娘の予感は的中してしまった。どうしようもなく心惹かれるねこに、また出会ってしまった。去年のニャンニャンニャンの日にお別れ(勝手にそう思っている)したうつろな目のねこは元気に暮らしているだろうか。あの日以来、わたしはペットショップを覗くのは少し遠慮
2022年3月5日 13:43
チーーンして、ナムナムして、ちぃーーーッス。これが我が家のご仏前スタイルだ。早いもので父の介護生活の卒業を迎えてから2ヶ月が経った。コロナ禍のおり、葬儀の日程はスムーズに取り決めることができず、約10日程の時間を置いて父は荼毘に伏された。だから、まだ何となく2ヶ月という月日が経ったようには思えない。それでもリビングに鎮座するお骨は、まるで昔からあったようにそこに馴染んでいる。左
2022年3月4日 11:41
役所は聞いたことには答えてくれるけれど、先回りして教えてくれたりは…あんまりしない。あんまり、ね。死後の手続き…遺品整理やら、登記やらで、このところのわたしはあっぷあっぷしている。必要な情報を問合わせなくても、役所の方から「ささ、どーぞどーぞ」と差し出してくれたら、どんなに良いか…とため息をつく日々だ。昨日の投稿で高額医療費の還付(高額療養費支給申請)について書いたが、その申請を出すまでに