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日々の徒然

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父の介護のこと、亡くなってからのこと、わたしのこと。末期がんの父を自宅で介護していた日々を綴っています。
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#高齢者

ゴミ屋敷で孤独死しないために、何ができるか考えてみた。【ゴミ屋敷からのSOS】番外編

ゴミ屋敷で孤独死しないために、何ができるか考えてみた。【ゴミ屋敷からのSOS】番外編

うちの父はゴミ屋敷で孤独死寸前でした。
体調が悪くなって☞わたしにSOSを出して☞ゴミ屋敷から病院へ脱出できたけれど、放っておけば間違いなくゴミ屋敷で孤独死していたと思います。
どぎつい書き出しですみません。初めてこのnoteに辿り着いて下さった方のために、簡単にまえがきを記します。

まえがき

わたしの父は亡くなる日まで独り暮らしをしていました。昨年9月に病気が発覚し、年が明けた今年の1月に、

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ゴミ屋敷となった実家では新しい生態系が誕生していた。【ゴミ屋敷からのSOS】#3

ゴミ屋敷となった実家では新しい生態系が誕生していた。【ゴミ屋敷からのSOS】#3

ゴミ屋敷を脱出できた父は病院で数週間過ごすことになった。人生で初めての入院。そして、検査。
この時、父の体は検査をしたらしただけ病名が付くという状態だった。





父が入院した翌日、わたしは実家に向かった。怒りを原動力に、ズンズン進む。こみ上げてくる怒りは、ゴミ屋敷になるまで放っておいた父へのものだ。父への当てつけとして、この惨状をどうにか記録に残してやろうと思って、カメラを回したりもし

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父、脱出す。【ゴミ屋敷からのSOS】#2 

父、脱出す。【ゴミ屋敷からのSOS】#2 

ほんの1カ月会わない間に、父は亡霊のようになってしまっていた。タクシーが辿り着いたのは、自宅から徒歩5分の病院。いつもならわけない散歩道が、今日は遠かった。







消化器内科での診断は、紹介状を書くからすぐに大きい病院に行ってくれ、ということだった。親切な看護師さんが手配してくれたタクシーに乗り込んで、わけもわからないまま大きい病院に向かった。当分帰って来れないであろうゴミ屋敷を眺め

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