あ、「まちづくり」がここにある。③大洲で二年目を迎えて
大洲に来て一年が経とうとしていた頃、私の頭と心はまちづくりや地域創生という広いところには向けられてなくて、どちらかというと内向きになっていた。
そもそも私は要領が悪く、効率よく仕事を進めることが苦手で、それでいてミスも多く、同僚にもたくさん迷惑をかけた。
社会人としてなかなか思うように会社に貢献し切れない自分に嫌気が差すことも多く、自分の強みっていったいどこにあるんだろうと探し続けていた。(ちなみに今もなんですが。)
もちろんずっと下がり調子だったわけではなく、周りのいろんな方々のおかげで仕事や生活自体基本は楽しくさせていただいていた。でも、やっぱりどこかずっと劣等感を抱えていて。そこから抜け出す方法を模索中というような感じ。
そんな中で今日、まちづくり会社が主催の地域の事業者が集まるまちづくりの勉強会に参加させていただいた。
そこでは、まちづくり分野において活躍されている外部の方の講演や、事業者ごとの意見交換会が行われた。
結論。心がたくさん動いた。
(その結果、今日の話にたどり着くためのながーい自伝を3時間で3本書くということに至っています笑)
なぜか。
まず、普段からお世話になっているまちの方々が一堂に会している。コロナ禍ということもあり、距離は取りつつも、こうやって同じ場にそれぞれの事業者さんが集まっている光景が私にとっては新鮮でなんだか嬉しかった。
そしてそれは決して形式的な場ではなく、皆さん真剣に話を聞き、質問も飛び交う。
そしてそして、新店のオープンやイベントの開催、新商品の開発などもひっきりなしに出てくる。
事業者さんそれぞれが次のアクションを考えていて、個人的にはワクワクが止まらなかった。
この相互発信的で互いに応援し合う雰囲気がある場に自分がいることに対して、自然とありがたみを感じた。
これも一重に主催してくださるまちづくり会社の方々や大洲を盛り上げようという地域の皆様の頑張りの賜物だなあと。
あ、「まちづくり」がここにある。と、なんだかジーンと来てしまった。
そして、どれをとっても、
話題の真ん中には私の働いているホテルがあった。
ホテルを中心として、みんながまちを盛り上げようとしている。
ハッとした。
これは私も何かせねばと。
何を具体的にするかはまだ決まっていないものの、
できるかもしれない、意識するべきこととして、
大洲に対する愛を持って、
到着したゲストを様々な場所へ送客するのも引き続き強化しながら、
旅前からもっとイベントや事業者さんの思いも伝えて、
ゲストの期待値をあげていく。選んでもらえる場所にする。
ホテルに泊まりにきたお客様に
「やっぱりホテル良かったな」ではなく「大洲に遊びに来て良かったな」
で帰ってもらいたい。そっちの方が嬉しいなと感じた。
(もちろん大洲のまちそのものを楽しみにしてきてくださるのがベスト!)
冒頭でも書いたとおり、
社会人としては伸び代だらけでやるべきことが100%でできない自分のままでは、
何か大きなアクションは起こせないけど、
今日抱いた想いや心の動きは、きっと前に進むモーターになると信じて、今必死に書き連ねている。
そういえば私は論文でこんな結びを書いていた。
あながち私の仮定は間違っていないのかも?
これを大洲で実現することができれば、よりたくさんの人を幸せにする未来が待っているのかも?
自分へのエールも込めて