吹き替え・字幕 と リアル

またアルベルゴディフーゾの話から脱線です。

じっとするのが苦手な私が、最近の暇を持て余した結果、洋画を見る機会が何度かありました。そこでふと思ったことを長めの呟き程度に、、、

タイトルは 

吹き替え・字幕 と リアル

きっかけはこの前テレビで見た「天使にラブソングを」の吹き替え版。片手間に見ていたのですが、ちょくちょく登場人物のセリフが気になりました。

「おてんとうさん」、「尼さん」

あまり詳細には覚えていないんですが、おてんとうさんはおそらく神様の訳、尼さんはシスターの訳だったと思います(間違ってたらごめんなさい)。

てか、これってあり?

世界にはいろんな宗教があって、どれも多種多様でそれぞれの文化に深く関係しているということを実感してきたので、文化背景を知る上で重要な宗教に関する用語を変えてしまうことは私個人的には違和感に感じました。

ただし、世界中の人が見る可能性があるということを考えると、確かにそこで『?』となってしまうのは映画の世界に入り込む妨げになる可能性もありますよね。

また、この吹き替えが制作された時代にも関係があるかもしれませんし、、、一概にこの訳がよくないとは言えません。(というかそんなことをいう立場ではございません!笑)

ちなみに字幕版では、シスターはシスターと言っていたし、吹き替えより元のセリフに近い部分があったように思います。(のちに理由はわかります)


他にもいろんな映画で、字幕を見ながら役者さんの声に耳を傾けていると、

"I just wanted to say..." が「言ってもいい?、、、」と言い出しに合うように訳されていたり、"no,no,no!"が「無理」「だめ」「いや」「違う」のような様々な言い回しの組み合わせで表現されていたり。

よーく聞いていると意訳がされているところもあるし、語順の違いへの工夫もしばしば。字幕と吹き替えでも全然違うんですよね。


実は大学でほんの少し翻訳論をかじったので、翻訳者の方々が、様々なルールや法則に従いつつ、原作のニュアンスを変えないよう趣向を凝らしながら翻訳されているということを思い出しました。(というか授業の資料を引っ張り出してきて読み直しました笑)

例えば、字幕には字数制限(1秒4文字)や口の動きに合わせる必要性などがあります。

それを踏まえると、例えば、"But you've read it twice"というセリフが

吹き替えでは「もう3回目じゃないか」字幕では「二度も読んだろ」

に変化します。twiceが聞こえるかどうかの違いですね。文字数も減っています。「天使にラブソングを」の字幕と吹き替えにも通づる法則ですね!面白い!(筆者心の声)

その他にも、その文化特有の固有名詞や言い回しは翻訳する人によって全然違ったりします。そのままカッコ付で表したり、別の文化で似た役割をするものに言い換えたり、、、これまた面白い!(しつこい)

思い返せば翻訳論を専攻しようと考えていた大学一年のころ。今は他に興味が出て遠ざかっていましたが、言語間コミュニケーションに興味をそそられるところは変わっていないなあとしみじみ。


グローバル世界において英語が公用語とされている今。様々な専門家によって多様な言語をワンクリックで翻訳することができる今。翻訳という行為そのものに着目すると、改めて言葉に隠れた「文化の違い」を実感できたり、文化を超越して本当に伝えたいことが何であるのかを知ることにもつながるかも??

無理やりまとめました。はい。笑

長いなあ本当にすいません。笑

こんな長い呟きを最後まで読んでいただきありがとうございました!

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