育児休暇からの復帰…あの時の思い出

今から13年前
私は3年の育児休暇を終えて
保育園に仕事復帰した

上の子が3歳児、下の子が1歳児での入園

あの頃の私はとにかく頭が固くて
仕事復帰するなら中途半端は嫌だと

4月1日に復帰
入園式にも出ず、慣らし保育も家族にまかせ
今でこそあたりまえになっている育児時間がスタートした頃だったが
もちろん育児時間もとらず
フルタイムで復帰

それをやる気があると見込まれたのか
いきなり幼児クラスの担任になって責任の大きいポジション

…今思うと

どうしてあんなことしたんだろう?

自分自身がよくわからない…笑

当時は旦那がいたので
旦那プラス旦那の親、そして私の親のサポートの元
スタートした

3年の育児休暇取得がスタートしたばかりの頃で
2人まとめての3年なので今思うと早い復帰だったとは思うが、やはり子育てしていたとはいえ
現場を離れて3年
そのブランクに戸惑い、必死
そのうえこの性格もプラスして仕事に熱中
帰ってからは家事に育児で
毎日があっという間に過ぎていった

そしてなんと…その年に春まで流行していたインフルエンザに感染する…
免疫も落ちていたようで
でも普段から熱も出さない、インフルエンザは初めてで調子の悪さに気づかず
とはいえ、さすがの様子に病院に行ったら
脱水も起こしていたようで病院で倒れてそのまま処置室へ…そのまま検査して点滴しながらインフルエンザ確定という苦い思い出
悲惨な思いをしたのを今でも忘れられない
(それ以来インフルエンザは毎年流行するけど私は感染しない…あの時はよっぽど弱っていたんだと思う)

そして梅雨に入り
下の子が気管支炎を繰り返し病院通いが始まる
保育園にかかってくる私あての電話にビクビクする日が続く…早退してはみんなに謝る日々

仕事も中途半端
なのに子どもが体調崩すだなんて
母としてもちゃんとやれてない
ものすごい自己嫌悪に苦しむ

そんなある日通院で吸入しても症状がおさまらず…
入院になってしまう
喘息の診断

それにプラスして
このタイミングで旦那がバイク事故
かなりの骨折をして自分の身の回りのこともできないうえ仕事もできない、子どもの送迎もできない

旦那の世話

上の子の送迎プラス育児

下の子の入院の面会

そして自分の仕事

誰がどうやってやるの?

もうどうしていいかパニックに

そういう時って重なるものなのか…

結局、旦那には実家に帰ってもらい
私は仕事をして面会時間に合わせて介護休暇をもらって病院へ、そして上の子迎えは親に頼んで
下の子の面会ギリギリまで、1歳児だったので寝かしつけまでいさせてもらうこともあったかな
そして上の子を迎えに実家へ
という毎日になった

当時の職場はなかなか厳しく…
今ではこんなこともないけれど
時間であがっていく私に優しくはなくて
そんな時に私がいないところで
私のクラスの子が怪我をするということも起きてしまい…幸い大きな怪我ではなかったけれど
本当に苦しかった
(もう1人担任はいたし、私の代わりにちゃんと職員もいたけれど…先生がいないからクラスが落ち着かない!って言われたのを忘れない)

もう仕事続けられないかな

そんな時他のクラスの先生から
「何で先生は一人でがんばってるの?育児時間もとってないんだから、子どもが病気の時ぐらい休んだっていいじゃない?」

もう涙が止まらなかった
自分が悪いってずっと責めながら毎日過ごしていたので、一気に気が緩んでしまい
たくさん泣いてスッキリした
泣く余裕すらなくやってきて
優しくされることで人って逆に泣いちゃうんだなって初めて思った

「仕事やめたくなったでしょ
やめちゃダメだよ、ここを乗り越えたらわかることがあるから、続けるんだよ」って言われて
たしかにこの時が一番大変なピークだったなと今振り返っても思う

結局私は保育士を続けてる

あの頃の私は力が入りすぎて
がんばりすぎて
無理しすぎていた
余裕がなかった

協力してくれる人がいるのに
助けを求めればいいのに
送迎してもらえるだけでありがたいというか
本当は自分でやりたいのにっていう
やってもらうことが罪悪感だった

仕事も自分のキャパ以上にかかえて
人に頼めず残業したり家に持ち帰ったり

だから家のこともおろそかになって
また罪悪感
疲労もプラスして
何一つ思うようにならない

これ全部私の問題だった

あの育児休暇明けの数ヶ月
いろいろなことがありすぎて
自分の弱さやできなさがはっきりして
辛かった

それがその時の自分だからそれでよかったのに

今ならそう思うけれど
あの時の私は余裕がなかったうえ
前と同じように働きたいとはりきっていた

歳も重ねてるし、子育てしながらで
環境も変わっているのに
保育園の送迎をしながらの仕事は思った以上に大変だった

弱さを認めて

できない自分を許して

私は働き方を変えた

こんな生活にも慣れてきて
バランスがとれるようになって
子育ても仕事も家事も
全部思ったようにはできなくて中途半端だけど
それでいいって
自分にオッケーが出せるようになった

何より子どもたちに助けられた
保育園が大好きで、毎日笑顔
先生たちにも助けられた
自分も保育士
親になって気づきがいっぱいあった

我が子は可愛くて
あの子たちだから私は仕事もこんな風にできたし
支えられて
周りに感謝できるようになった
一人じゃ何にもできないことに気づいた

この時期があって今がある

今となっては本当にそう思う

〜長くて暗い話で、もしも読んでくれる人がいたら申し訳ない文面だけれど〜

これは私の忘備録

そしてこの時期があるから伝えられることがたくさんあって
働くお母さんにも
ママになった保育士にも
この経験談けっこう話す

昔はこうだったって話じゃなくて

自分も我が子も大切にして欲しい

私はこの時期があるから本当の意味で強くなれた
でも経験談話すことで
これから子育てする人にはこんな思いはやっぱりして欲しくない

私は子どもを産むのが当時早いほうだったので
相談したり、状況を聞く場がなかった
それってすごく大きいと思う
(先輩たちには聞けなかった…私の当時よりもっと大変だったと思うから…育休も一年しかなかったし、育児時間も周りのサポートももっとなかったと聞く…)
私の経験で当時の先輩方を責めるということとかは全くなく…
迷惑かけて、私が未熟で
当時の私が引き起こしてしまったことだなぁと今でも思う
そしてまだまだ社会が子育て環境にこれからという時期だった
男性の育児参加もまだまだ
時代背景もある

子どもはみんなで育てるもの

子どもを育てる環境がもっと整いますように

今はまた違った状況で育て辛さを感じている人もいるかもしれない
そんな母親のサポートができる保育士でありたい

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