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なぜ安い?ヤフーショッピングのライバル出品者が異常に安い理由

ヤフーショッピング出店者さん、お疲れ様です。

ECベテランのますくんです。

今回はヤフーショッピングで成功するための基本中の基本「ライバル調査」をしている最中に、「なぜか異常に安い価格の謎」についてお話します。

ヤフーショッピングの価格決定の参考になるかもしれません。


価格が異常に安い理由3選

まずヤフーショッピングで価格が異常に安い理由は大きく分けて3つあります。

1、大手企業による大量仕入れ
2、利益度外視の投げ売り商品
3、偽物商品

一般的に価格が異常に安い理由は、これらは挙げられます。

詳しく見ていきましょう。

1、大手企業による大量仕入れ


まず大手企業による大量仕入れ、これはいわゆる資本力のある大手企業が大きなロットで大量に商品を仕入れているケースです。

同じ型番の同じ商品なのに大手企業のショップはなぜか異常に安い場合、大手企業が仕入れ元から大きなロット数で仕入れる代わりに安い単価で仕入れているのです。

ヤフーショッピングでも有名店舗や、大企業が運営している店舗の場合にこういったケースが見られます。

中小企業の店舗が同じ価格で仕入れるのは難しいため、同じ型番の同じ商品を大手企業のような販売価格にするのは厳しいでしょう。


2、利益度外視の投げ売り商品

次のヤフーショッピングのライバル出品者が異常に安い理由は、利益度外視の投げ売り商品です。

これはいわゆる利益を考えていない、赤字であっても販売している商品です。

ライバル出品者がこの商品は利益度外視の価格で販売しているため、異常に安い価格設定になっているのです。

こうした利益度外視の異常に安い価格で販売する理由は大きく分けて2つの理由が考えられます。

1、フロント商品(集客目的)
2、在庫整理

フロント商品はいわゆる、その商品を宣伝目的にするケースです。

他店より安い商品を出品し、自店にユーザーを呼び込む手法です。

広告などを出稿するよりも安価で集客できる場合があり、その商品の利益分を広告宣伝費に当てているような感覚です。

2つ目は在庫整理、つまり在庫を売り尽してしまいたいがために、異常に安い価格で販売しているケースです。

3、偽物商品

最後の3つ目のヤフーショッピングのライバル出品者が異常に安い理由は偽物商品です。

ブランド品などによくあるケースで、正規品ではなく偽物商品なのでその分、安い価格で販売されているケースです。

この偽物商品はすぐにヤフーショッピング側が摘発し、休店措置や退店措置になる場合が大半なので、こういったライバル出品者はライバルではなく、ただの違法業者ですので、気にする必要はないでしょう。


他モールに比べて異常に安い理由


それではお次はヤフーショッピングのライバル出品者が、他モールに比べて値段を安くしている理由をお話します。

例えば、楽天市場では2,000円で販売しているのに、ヤフーショッピングでは1,500円だったりします。

なぜライバル出品者は楽天市場やAmazonよりもヤフーショッピングの販売価格を安くしているのでしょうか?

その理由をご説明します。

楽天市場よりも安い理由

例えばライバル出品者が楽天市場よりもヤフーショッピングの方が安い価格で販売している理由、これは「39ショップ」が関係しています。

「39ショップ」は一時期、TVの報道番組でも話題になっていましたが、楽天市場が推奨している「3,980円以上送料無料」の制度です。

今では加入が任意になっていますが、楽天市場の出店者の多くがこの39ショップになっています。

39ショップになったら必ず3,980円以上のお買い上げは送料無料扱いにしなければなりません。

今まで送料無料ラインが5,000円だった店舗も、10,000円だった店舗も39ショップになった場合には3,980円以上送料無料サービスが必須条件になります。

これでは楽天市場で39ショップになったら赤字になったり、利益が圧迫され過ぎる店舗が出てきてしまいますよね。

そういった39ショップで利益が圧迫される店舗は、39ショップ加入後に「商品価格を値上げ」しています。

つまり39ショップ加入で3,980円以上送料無料で利益が減った分を商品価格の値上げで補っているのです。

商品価格を値上げすれば、3,980円以上送料無料になっても今までのように利益が確保できるようになりますよね。

ですから、楽天市場では以前よりも販売価格が値上げされている店舗が出てきています。

それではヤフーショッピングはいかがでしょうか?

39ショップのような制度はなく、値上げする必要もありません。

これが理由でヤフーショッピングのライバル出品者の中には、楽天市場よりもヤフーショッピングの方が値上げしていない分、安い価格で販売しているケースがあるのです。

この場合は、ヤフーショッピングが異常に安いのではなく、楽天市場が値上げしている販売価格なのでヤフーショッピングが安く感じているだけです。


Amazonよりも安い理由


お次はヤフーショッピングのライバル出品者がAmazonの店舗より安い理由です。

楽天市場がよりも安い理由は、3,980円以上送料無料の39ショップが理由でしたね。

Amazonの場合は、「販売手数料」です。

Amazonは商材やジャンルにもよりますが、楽天市場よりもヤフーショッピングよりも販売手数料が高額です。

1つの商品が売れて、15%前後の販売手数料をAmazonに支払う必要があります。

15%、利益率の低い商品を扱う店舗からしてみたら大きな割合です。

1,000円の商品が売れたら、150円も中間マージンがかかりますので残り850円。

販売点数が増えたらかなりの利益圧迫です。

ですから、Amazonも楽天市場同様に定価よりも高い販売価格にしている店舗があります。

15%前後の販売手数料分を販売価格に乗せているケースです。

売れるか売れないかはさておき、販売価格に手数料分を乗せて販売すれば、Amazonであっても利益が確保できます。

それではヤフーショッピングの場合はいかがでしょうか?

Amazonのような販売手数料ではありませんので、販売価格の乗せて売る必要がありません。

このAmazonの場合も、ヤフーショッピングが異常に安い価格なのではなく、Amazonの販売価格が手数料分を乗せられているだけです。


以上が、ヤフーショッピングのライバル出品者が異常に安い理由でした。


ECベテランますくん





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