ららら♪クラシック「吹奏楽のすべて」を見て
※ヘッダ画像は合唱です。すみません。理由は後程
2020年3月に放送された、ららら♪クラシック「吹奏楽のすべて」。
ようやく見る時間ができたので見ました。なかなかよい内容でしたので感想を書きたいと思います。
編成について詳しく紹介されている
いわゆる「ブラバン」と日本で呼ばれる編成は実際はどのような編成であるか、マーチングや英国式ブラスバンド、ファンファーレバンドと対比して紹介されているのがよかったです。プレイヤー=リスナーの比率が比較的高いと思われる吹奏楽でもこの違いを知っている人の比率は多くないのでは?と思っているので、対比しつつ紹介するのはいいことだなあと思いました。
ゴー☆ジャスが出演している
ゴー☆ジャスと言えばサッカーJリーグJ2徳島ヴォルティスのマスコット、ヴォルタくんのハロウィン衣装を思い出す私ですが(↓参考画像)
https://www.jsgoal.jp/stadium/photo/?stadium=123&entry=446&no=1&category=mascot
番組にも紹介されていたとおり、吹奏楽コンクール全国大会の高校の部にも出場していたガチ勢でもあります。しかも名門かつ進学校として有名な磐城高校出身なので、吹奏楽コンクール全国大会高校の部ガチ勢も大満足な人選です。そこそこ知名度のある芸能人で彼以上の高校の部ガチ勢経歴がある人はそうそういないと思うので、彼を選んだスタッフはなかなか目の付け所がいいなあと思いました。NHKの、番組の都合上あまり詳しくは紹介されないが、知ってる人が見るとより深く楽しめる演出手法は常々いいなあと思っています。
BGMがガルパン
ガルパンとはアニメ「ガールズアンドパンツァー」のこと。戦車を扱い、かつさまざまな国の軍隊がモデルとなった高校が登場するアニメですので、劇伴も行進曲を意識したものが多いです。ただし、基本的には純粋な吹奏楽ではなく弦楽器が入った管弦楽編成のBGMとなっています。いろいろな番組にも使われているBGMですから、興味も惹けたのではないのかなと思っています。ところで若かりし頃、さかんに「吹奏楽出身以外の作曲家にもっと吹奏楽を書いてほしい」という人が少なくなかったことに疑問を抱いていたのですが、この年になってようやくわかりました。ガルパンのBGMは浜口史郎さんという作曲家さんが手掛けられていまして、私も「浜口さんに吹奏楽書いてほしいなあ」と思うようになりましたので。(浜口さんは、書く編成からおそらく吹奏楽経験者ではなさそう)新作発表されるなら、バンド維新(吹奏楽作品の新作発表イベント、吹奏楽ジャンル以外出身の作曲家の新作が聴けることで有名)とかどうですかね。
話を戻して、トップの画像はガルパンの舞台となっている、茨城県大洗町で開催された「海楽フェスタ」の模様です。NHKの少年少女合唱団のステージなのでトップ画像にしてみました。マーチングで有名な大洗高校ブルーホークスも出演されていたのですが、写真がありませんでした・・・残念。
指揮者が大井剛史さん
吹奏楽の楽曲の好みが近くて、ドラクエも詳しくてオーケストラも指揮できる、私の今一番好きな指揮者さんです。誠実な音の作りがいいなあと常々思っています。大井剛史さん指揮の演奏会に行くようになってから、「演奏会を指揮者で選ぶ」ということを意識するようになりました。(これはドラクエコンサートが増えて、指揮者で選ぶことができるようになったということも大きいと思います)今回の番組はまず吹奏楽を知ってもらう、という構成でしたので、基本を意識した指揮での演奏だったように思います。
そのほか、楽器紹介でのちょっとしたお遊びなどもあり、決して堅苦しくない、けれどもふざけすぎず基本を踏襲するよい番組だったと思います。吹奏楽を紹介するとき、この番組を見てもらったらすごくいい導入になるなあ、と思いました。NHKの番組は再放送リクエストもできるので、見たい方はぜひ再放送リクエストしてみてください!
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