マーチの課題曲について考える
おはようございます。
現在発売されているバンドジャーナルとパイパースで吹奏楽作品の改変やクオリティについて触れられているそうで、今年は私ももう少し吹奏楽について考えていくつもりなので触れてみたいと思います。
しかし私の旧ブログ見たら「課題曲」キーワードにひっかかった件数493件ですよ。ほぼ4分の1です。どれだけ好きなんでしょうか私。
マーチの課題曲とは
マーチの形式の課題曲です。マーチに聴こえなてもマーチもしくは行進曲と銘打たれていればマーチです。「ブライアンの休日」(内藤淳一)もマーチと銘打たれてませんが明らかにマーチ形式の曲なのでマーチです。
マーチの課題曲の近年の傾向
委嘱を除く、複数回採用経験のある作曲者が2014年の高橋宏樹氏より出ていないことでしょうか。オリジナル(私は非マーチという表現があまり好きではないのでこう書きます)は江原大介氏が2017年に採用されているのですが。マーチ、オリジナルともにあえて新人さんを選ぼうとしているのかな、とも感じています。
マーチの課題曲の採用基準
私は曲を書かない人なので正直わかりかねるところがあります、がしかし、
複数回採用されている方が毎年応募していても、かならずしも最終選考まで残るわけではないようです。(私の知識は10年前で止まっているので、今は基準が変わっているかもしれません)
マーチの課題曲の課題
作品を世に出す、採用に関する課題と、演奏する現場の課題の2つの側面があると考えています。
1.採用に関する課題
「課題曲としてふさわしい曲を選んでいるか」という課題です。
昔から現在まであまり変わらない傾向ですが、マーチとオリジナルが混合して課題曲に設定されている場合、マーチの課題曲を選ぶ団体が多いです。
技術面や編成面でかなり振れ幅が大きい(小編成の中学生の団体から大編成の大人の団体まで同じ曲を演奏する)ことに耐えうる作品が選ばれているか、ということですね。
「作曲賞」という側面を重視するあまり、演奏する現場について考慮できているか、ということも見なおすのも一考かと思います。
2.演奏する現場の課題
曲をみて選んでいるか、という課題ですね。もちろん技量的に困難、楽器がそろわないという課題を抱えたうえでどの曲が選択できるか、という問題もあります。ただ、マーチであれば取り組みやすい、という思いで選んでいるのであればもう少し踏み込んで楽譜を検討してもよいと思います。ここは指導者の力量にもよるところですね。知識や情報収集能力にもよるところが大きいので。
作曲賞に対する提案
一言でいうと「アンダーカテゴリ(育成枠)を作りましょう」ということです。
現行の朝日作曲賞は年齢制限はありません。10000円払えれば誰でも応募できます。お年玉ためれば十分応募できる金額です。でもって難易度の高い作品の作品賞は全日本吹奏楽連盟作曲コンクールがあります。つまりアッパーカテゴリはすでに存在します。
コンクールの演奏部門は中学校、高校、大学、職場一般とおおよそ年齢ごとに部門が分かれているにも関わらず(職場一般に出場している若年層の方もいらっしゃると思います。事実上の無差別級ですね)、作曲賞にそれがないのも変な話かな、と思います。ならあってもよいのでは、というのが今回の提案です。
ここ10年ほどで作曲環境も激変したと思います。それこそ若い人が気軽に作品を発表できるようになりました。だからこそ応募数も増えていると思います。実際どの年齢層の方からの応募が多いのかも公表してもらえるとありがたいなと思います。(情報処理試験では受験年齢層が毎回公表されます)
話を戻して、ここ数年サッカーの方ばかり見ていて思ったのは、若く活躍できる人もいれば、アンダーカテゴリがあることで出場機会を得られて伸びている若手もいます。J3リーグですとU-23チームがありますし、今年のオリンピックではU-22世代の選手が代表になります。もちろん、トップチームでアンダーカテゴリ年代でばりばりやれる人もいるので、トップに関しては年齢制限なしが理想的なのかなと思っています。
作曲家としての寿命はスポーツ選手より長いので、どの年齢までをアンダーカテゴリとするかということも考えないといけません。そこで応募者年齢層の公表です。これを基準に決められたらよいのでは、と思っています。私としては、U-30ぐらいかなーと思っています。
理想としては
年齢制限なし:3曲
アンダーカテゴリ(U-30ぐらい?の育成枠):1曲
連盟作曲コンクール:1曲
の割合かなと考えています。
でもって年齢制限なしの方は育成を考えずにガチで選考してほしい。
育成枠が担保されているので、ある程度ガチで選考できるのではないかと考えています。育成枠については響宴でも導入してほしいですね。
そんなわけで、現状からちょっと変えられるかもしれない提案でした。
「もう導入済みですよ」など、足りない部分がありましたご教示いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。