第4回 タイのサファイアと採掘2
こんにちは!! 旅する鉱石・宝石商人 花牟礼ほのめです
今回はサファイア採掘体験記です!!
カンボジア国境に近いチャンタブリーの街
サファイア採掘で栄えた街で、現在は宝石産業の街として栄えています
その関係で、宝石の博物館があります
ここに併設されている宝石ショップで、店員の方から
「サファイア採掘体験ができる場所がある」旨伺ったので、行ってみました
リゾートのような整備された美しい施設では、カフェもついており、
サファイア採掘の他にもタイ伝統の絞り染め体験もできる
アミューズメント施設です
★入場料200バーツ、サファイア採掘込だと500バーツ
(日本円で2200円くらい 2024年9月)
お金を払うと、着替えを渡されて、着替えたあと池のそばに案内されます
四角い、深さ3mくらいの穴がいくつか空いています
これがサファイアの坑道です
裸足になって鉄梯子を使って中に降りると、底に白い粘土がむき出しになっています
壁からは隣の池から染み出した水が流れ込んでいます
まあまあ臭いです
採掘体験
この粘土層にサファイアが含まれているので、重たい鉄のスコップで削っていきますが、
かったい!かったい!かったい! 石みたいに硬い粘土層は
ほとんど削れません
現地の方が実演してくれました
ものの数分のうちにバケツ1杯の土をとっていました
腰を入れて大きく振るうみたいです
大変でした バケツ2杯の土をすくうのに1時間ほどかかりました
すくった土はロープで上に運んでもらい、ガイドさんが水洗いして中からサファイアを探してくれます
成果
掘る以外はすべてガイドさんがやってくれますので、
クタクタで成果を待ちます
時々黒いパイロキシンが見つかります
これも宝石ですが、もちろんお目当てはサファイア。
2杯のバケツから2粒のサファイア・4粒のパイロキシンが
見つかりました!!
カットしてどうこうできるような品質のものではありませんが、紛れもない自分で採掘したサファイアです!!やたね!!
前日に行った鉱山と比べると効率がいい鉱脈に感じますが、どういった差があるのかはまた今度調べみます
重労働の採掘
昔ながらのやり方と思われる、手作業での採掘はかなり重労働で、
農作業に近い大変さがあります
他に川から探す方法もあり、かつては農作業の合間に副業として人々が採掘していたようです
ラオスなど近隣のサファイア産地では現在もこうした内職的な採掘が、サファイアの供給源となっているようです
私達の手元に届く鉱石・宝石そしてその製品の多くが
貧しい国々の人の手か大資本の巨大機械によって採掘されます
それは鉱石を砕き、宝石を探す仕事が大変な重労働だからです
頭でわかっているつもりでしたが、
やってみて具体的にイメージを持つことができました
鉱石・宝石を扱う一人として、大切な経験でした。