(第1回)タイのサファイアと地質1
こんにちは!!
旅する宝石商人花牟礼ほのめです!!
今回はタイの宝石「サファイア」
についてです
サファイアだけじゃない!!
タイをはじめとする東南アジアは、
まさに「宝石の宝庫」!!
沢山の種類の宝石を産出します
有名なミャンマーのルビーだけでなく、
ジルコンにスピネル、アクアマリンやヘリオドール、、、
タイでは錫に混ざってダイヤも見つかります!!
伝説や小説にも「仏像から剥ぎ取られたサファイア」なんて言葉も
では、どうして東南アジアで、これほど多くの宝石が見つかるのか?
今回はその秘密を「大地のなりたち」から簡単に見ていきます!!
宝石のゆりかご 「変成岩」
東南アジアで宝石が見つかる理由を知る前に
まずは宝石がどうやって生まれるのかを覗いてみましょう
もちろん、宝石によってでき方がかなり違うので、
今回は特にルビーとサファイアにスポットライトを当てていきましょう
サファイア・ルビーは鉱物としては実は同じもので、
「コランダム」という鉱物です
含まれる成分の微量な違いで、大きく色が変わります
同じ鉱物ですので、生まれる場所も一緒で
「片麻岩」と呼ばれる石から産まれます
宝石は、石が化学反応をして産まれます
理科の実験と同じで、水にといたり、加熱したり、逆に冷やしたり…
地下でもそんなことが起こります
今回の片麻岩は「加熱をされながら変形」させられた石です
地下で加熱され、再び冷える時に大粒の結晶が育ちます
そんな結晶の粒の1つがルビー・サファイアです
実はとても身近な石で、銀行や駅の石材にも使われています
ちなみに全ての片麻岩にルビー・サファイアが生まれるのではなく、その成分である「アルミニウム」が特に多く含まれる片麻岩に生まれます
片麻岩はルビー・サファイアだけでなく、写真のようなガーネット、ジルコン、スピネルなど
様々な宝石を育む「宝石のゆりかご」です
タイのルビー・サファイアもこうしてできたと考えられています
(一部理論に不足あるため、また説が変わるかも)
しかし、片麻岩がルビーやサファイアを育むのは
深い深い「地下」の世界です
地上で私達が手に入れるには、地下から地上まで「運ばれなければ」
いけません
では何がどうやって地上までサファイアを運んでくるのか
次回はそんなお話です
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