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上手に出来なくても 細く長く楽しく続ける(初級ピアノ編)

短大の講座で
ピアノのレッスンを受ける機会があって
参加してきた
(下の方に今回教えていただいた事を箇条書きにしてあります↓)

出身の短大ではないけれど
イベントの中で
広く受け入れてくださった

夏頃にも一度参加していて
今回はニ回目
多少勝手も分かり
無駄にドキドキすることはなかった(小心者)

前回は3名の参加で
90分のレッスン時間を3人で分けたので
1人30分くらいはあった
待ち時間は練習室で練習して
自分の番が来たら先生のところへ行き
指導してもらう
前後は他の生徒さんとかぶるので
お互いに見学する事になる

今回は5名が参加した
1人10分程度指導してもらう事になり
それ以外は見学しても休憩しても練習しても自由
と言われる
最後30分ほどは質疑応答など

何故か私が一番最初に
レッスンしてもらう流れとなり
どうぞ と言われて
グランドピアノの前に座る

はい、どうぞ 弾いてみて

と言われ

あの、あの、全然弾けないんですけど…すみません 最後まで弾きますか?

とオドオドする私

様子を見て途中で止めますね

と言われ

たどたどしく弾く 笑

2年くらいダラダラと弾いて来た曲で
何となく弾けるという程度
皆さんが同じ空間にいらっしゃるのに
お恥ずかしい 笑

まずは
座る位置と姿勢について教えていただいた

私の身長からして
椅子の高さは調整する爪の五段目
ペダルから椅子の脚までの距離は55センチ
左足は少し後ろへ
右足はペダルを使わない時でも必ずペダル辺りへ

選んだ曲は 赤鼻のトナカイ
簡単な伴奏でも何か素敵に響く楽譜で気に入っている

楽しそうに
嬉しそうに
元気に
弾んで

ということを伝えられた

前回はパートオブユアワールド (リトルマーメイド)を選び
歌詞をしっかり感じてメロディを弾く
ということを伝えられた
あと 真面目すぎるって 笑
もっとテキトーでいいと言われた

たしかに
芸術家はガチガチの生真面目より
緩んでる方が
ステキな作品になりそうな気がした


今日教えていただいたこと

*面倒がらずに右手だけ、左手だけ、両手合わせてゆっくり、メトロノームに合わせて、順を追って練習するのが1番の近道
*左手は弱く
*主旋律をとらえる
*楽譜に忠実でなくてよい
*楽譜が六段あっても最初の二段をやればほとんど出来たようなもの(最初の二段A→次の二段B→最後の二段Aなどのパターンが見えてくる)
*コツを掴むと気分が楽になる
*難しいと言わない 難しいというのが体に染みつくから
*気持ちの持ちよう
*新しい曲は、まずはここが好き、を習得する(双六ではないのだから順番にやる必要はない)
*魔法のように、ポンと弾けるようになったらいいのに、と思っても、ハリーポッターでも苦労しているのだから、それは無理
*料理でも同じ 手順、コツがある 面倒くさいと思わずに丁寧に手順を踏んで練習していくことこそが、一生の宝になる
*ペダルはピアノの鍵盤を弾いてから踏む
*体の形(座り方)も大事 体にも優しい
*左足は地面に着地させて後ろに少し引く 腰を痛めず動きやすい
*上がって行く音(階段状)の時は最初の音を控えめに
*伴奏は主旋律の三分の一の音量で
*左手が難しければ一番下の音のみでもオッケー
*苦しみを見せない 笑
*音楽とは綺麗で楽しいもの
*座り方がきちんと出来ると綺麗な音がでる


これを自分のものにして
また練習していこうと思う

センスなくて
楽譜もなかなか読めなくて
チマチマとやっているけれど
弾き始めると楽しくて
3時間くらいあっという間に過ぎていく
なかなか時間が許さず
毎日長く弾くことは出来ないけれど

私は
ピアノが好きだなと思う
サラサラと弾けたらもっと良いけれど

今使っているのは
RolandのDP603という
奥行きがクリアファイル程度の
コンパクトな電子ピアノ。
こちらは黒だけど↓私が使っているのは明るい木目調の方。(同じ色のものを見つけられず)



必要十分な機能(というか私は普通に弾けたらなんでもいい。電子ピアノは音量を下げられるのがとてもよい)と、ステキな見た目。家具みたいな木目調でシンプル。



今日使わせていただいた練習室

通っていた短大は他のところだけれど
練習室は同じような感じ
もう20年以上前のこと
テスト前はピアノが空いてなくて
争奪戦だった

私は電子ピアノしか持っていなかったから
本物のピアノが触れるのが嬉しかったな
懐かしい思い出

高校三年生のとき
いよいよ自分の進路を決めるという時期になって
保育や幼児教育の方向へ進むと決めて

私は初めて
ピアノを習わせてもらえる事になった

幼い頃に
何度もお願いしたけれど

うちは
ピアノを置くような設計になっていないから
床が抜ける

と言って
父に受け入れられなかった

今思えば
そんな高価なピアノでなくても
ちょっとした電子ピアノで良かったんだけど
両親も知識がなく
重たいピアノは置けない
ということしか
考えられなかった様子

それでも
短大を受験する事すら
必要ないと思っていた父を説得して
とうとうピアノも習わせてくれたのは
母の力だ
(私がずいぶん大人になってから、お母さんが説得したんだよと自慢げに教えてくれた)

よく分からないなりに
電子ピアノを買ってくれ
ピアノ教室に通わせてくれた


うちは
両親ともに中卒で
家で小さなお店を経営していた

大切なお金で学校に行かせてくれたのだと
今ならわかる(当時は分からなかった 笑)


離婚することになった時
家を出て実家に身を寄せた翌日
すぐに保育園での仕事が決まったのは
保育士の資格があったから

両親のおかげでしかない
もう少し真面目に授業を受ければ良かったなと
大人になってから何度も思った
図書館司書も取れたのに
遊ぶ時間欲しさに授業を取らなかった
本当に もったいなかった
図書館、大好きなのに!

学生の時は学業に専念出来る最高の時間だ
今学生になったら
ものすごく真面目に授業を受ける自信がある

ここ数年でも
保育の研修や教員免許更新講習などで
講義を受けることがあったけれど
全て身に付けるつもりで
無駄にはしていない

若い頃には
分からなかった

自分がどれだけ恵まれていたか
いかにありがたい時間を過ごしていたか

両親のおかげで成り立っていた様々な事を
当たり前だと思っていた
当たり前だと思わせてくれていた両親に
心から感謝している

ピアノも習字も
細く長く
ずっと楽しんでいきたい

それから
まだまだやりたいことはたくさんあって

刺繍
ダーニング
野菜作り
花を育てる
夏になったらまた虫やカナヘビを飼育する
読書もじっくりしたいし
映画もゆっくり観たい

私のやりたいことは
不可能なことではなくて
時間をかけていけば
いつか自分のものになるだろう

おばあちゃんになった時に
自分の世界が
じわーっと広がっていることを願って



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