焦燥
私は常に生き急いでる。
元の性格はノロマで面倒くさがりだし、急かされる事なんか大嫌いだ。
だけれども器用にこなせないくせにプライドは高く完璧主義だから、自分に納得出来ないとすぐに落ち込む。
まぁ納得出来たことなんて人生で数えるくらいだけれど。
才能の塊みたいな人を見つけると自分はなんてちっぽけなんだと絶望の淵にまで落ちて落ちてまた焦る。
一晩引きずった後、少しでもその才能をあやかろうと隅々まで観察して自分の中に取りこみ空っぽな自分を埋めてきた。
そんな現実と理想でトントン相撲をするどこまでも諦めの悪い私の、ぼやき日記を書いてみようとnoteを始めることにしました。
ここまで読んでお分かりの通りズーンと重く鬱陶しい事も書くとは思いますが、前述の通り私は諦めが悪いので最後は少し光が見えるように綴っていこうと思います...!
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私は冬がキライだ。
幼い頃は定番の「夏と冬どっち派?」の質問には「冬!」と即答していた。
なんとなく冬と答える方がカッコいいと思っていたしキラキラして見えたから。
そんな私が今では「末端冷え症が加速するし食欲が増して太るから冬は嫌い」なんて言う大人になってしまった。
その理由もあながち嘘ではないが、本当の理由は別にある。
それは寒くなると「急かされている気持ちになる」から。
冬は誕生日、クリスマス、お正月、キラキライベントだらけだ。
そもそも私は誕生日が今のところあまり好きではない。
友達が少ないからお祝いLINEは毎年数件しか届かなくて寂しくなるし、「もっとこうしたかった」というその歳に達成した事よりも出来なかったことにフォーカスしてしまうから。
だから誕生日が近づくと、焦る。
誕生日が終わる頃には街が赤、緑、白と色付き始めて、私も若干つま先で歩きだす。
昔から冬の行事は好きでダイソーで買った500円のクリスマスツリーやLEDライトで部屋を飾ったりなんてしていた。
ちなみに「もうすぐクリスマスだから早く恋人作らないと」的な焦りは毎年ない。既にその時期には諦めている。
そもそもその時期に合わせて焦って恋人を作る意味が本気で理解できない。
皆そのセリフを言いたいだけなのかな?とまで思っている。
期間限定セールで安くなっていた着るか分からない服を買ってそのまま着ないで捨てるのと同じになりそうだななんて思ってしまう。(これが彼氏が一生できない捻くれ女の思考です。)
まぁこんなことを言っているけれど、街中でイルミネーションの中、手を繋いで歩く幸せカップルを見ても「リア充◯ね!!!」なんて事を心の中で呟くお下品な思考は持ち合わせていない。(凄くイライラしている日なら分からないけれど)
むしろ「あぁ素敵だな、このカップルがずっと幸せに続くといいな」と思う。
とにかく冬は街があったかくてロマンティックで居心地が良いのだ。
それなのに、私はいつも幸せの中で終わりを考えてしまうタイプの人間だから、冬はやっぱり好きになれない。
学生の頃は夏休みが来ても初日から登校日までのカウントダウンを始める鬼スパルタ社畜思考ぶりだし、大切な人達と笑い合って「あぁ幸せだな」と思いながらまた一人になる時のことを考える。
だから私は、思考停止しそうなくらい暑苦しく、ジリジリとした日光に照らされながら蝉の大合唱を聴いて過ごす夏が好きだ。
寂しくなる隙なんて与えさせないほどうるさくて鬱陶しいから好きだ。
「夏派」と答えるようになって周りから「へぇー意外!」と言われることにはもう慣れた。
「家から出なさそうだし、ギラギラしたの苦手そう」というイメージなんて薄っぺらいのである。
それでも寒い寒いと着込んで過ごすうちに、あっという間に街から緑色は抜けて、また花は咲き始める。
きっと常にどこかで誰よりも期待をしていて夢見がちな私には、このスピードが年に一度訪れるくらいが丁度良いのかもしれない。
「今に集中する」最近心の中に留めている言葉だ。
今の幸せに気付けず、先の事ばかりに気を取られてしまう私だから、大切にしたい。
今年はコーヒーが飲めるようになりました。
そして最近のお気に入りはほうじ茶とレモンティー。
一番好きな飲み物は水だった私にとって大進歩だ。
今年の冬は、ホットコーヒーとあったかいお茶で乗り越えようと思う。
(ほうじ茶を飲みながら書きました。)