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新しい年のはじめに

2020年はコロナで始まりコロナで終わる一年でありました。最前線で活動される医療関係者の皆様には心より感謝申し上げます。精神的、肉体的苦労を思うと大変頭が下がる思いです。

私たち、社会の末端で生活している農家であれ、資材の入荷が不安定になったり、レストランの売り上げが突如停止したり、卸先が倒産したりと予期せぬことが断続的に発生し、そのと都度の対応で本当に何とか一年やり切ることができ、ほっとしております。
コロナに重なり自分自身大けがをするなど、困難が続きました。情けないですが、気持ちの僅かな緩みからです。
これまで健康、命、仕事はいつまでも続くとと何気なく幻想を抱き、日々過ごしておりましたが、1日1日をしっかり働き生き抜くことの大切さを改めて思いました。

 外出といっても、土日も畑で暮らす生活を送っていた農家にとっては、さほどストレスを感じることはありませんでしたが、中でも自宅付近の山を家族で探索したり、庭造りを行ったり、些細な小さなことでしたが、新たな発見、幸せを感じる瞬間は、様々な形で作ることのできるものだと思いました。コロナの到来により急激に生活の変化をもたらしましたが、これから5G時代と言われ、これまでにも増して早いペースで時代は変わっていくことを感じる一年でした。私たちも時代と合わせて変わっていく柔軟性、さらに、時代を超えても大切にし固執し次世代に繋げていくものもあるように思います。
さらに夏場には日本列島へ豪雨が多発しましたが、私たちの地域では8月、9月の記録的な猛暑、旱魃には作物が枯れていき、自然界の前に人為の及ばぬ世界、人の小ささを体感した瞬間でした。野菜農家ながら、作物の育たなさに愕然としたことをも覚えています。
それでも暑い中、スタッフは水を播き水を播き、種を播き、ひたむきに作物と向き合ってくれました。農家は毎日毎日が地道な挑戦の連続です。この挑戦の営みの中の失敗の積み重ねが、今後に生かせる知恵をつけていくのだと思います。

令和3年新しい年の幕開けです。
本日は今年初出荷でございます。ご注文してくださり、ありがとうございます。1年を通して四季の味、恵みを共に分かち合えることができること嬉しい思っています。

これまでにも増して、野菜つくりに真剣に向き合い、皆さんに豊かな食生活の提供と、里山の豊かさの魅力を掘り下げていきたいと思います。
近況はInstagram、HPで更新していきますので、時々覗いてください。

山口敦史
(ほのぼのハウス農場通信より)

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